何年かぶりに落語を聞きに出掛けると、演芸場の客席はほとんど埋まっていた。コロナ禍で寄席などを開けない時期もあったが、人気は変わらず高いようだ▼落語家が出囃子(でばやし)とともに高座に上がり、本題前の「まくら」と呼ばれる余談が始まる。この時から観客は巧みな話芸に引き込まれていく。やはり落語はライブで楽しむのがいい▼建設業界では安全大会に落語家が登壇することも少なくない。安全意識の向上へコミュニケーションの大切さなどが笑いを交えて分かり、聞く人に得るものは多い▼16日発行の本紙創刊95周年記念特集号(第1集)に登場いただいたのは柳家小きん師匠。建設コンサルタンツ協会とタイアップし、これまでに土木落語2作を発表している。続いて防災がテーマの3作目を創作中という▼小きん師匠はインタビューで「(土木落語に)当たり前にあるインフラと携わる人たちへの感謝の気持ちも込めました」と話してくれた。土木の魅力を効果的に伝えるために「著名な人を土木建設大使に任命するのも良いと思います」とも…。大使第1号はインフラと土木の役割を知る小きん師匠にぜひお願いしたい。
source https://www.decn.co.jp/?p=158007
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