11月に映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が公開される。タイトルにある「詰んだ」がよく分からず調べると、SNS(インターネット交流サイト)などで発生した言葉だという▼「終わった」や「負けた」などネガティブな意味で使われることが多く、「人生詰んだ」とは「人生が終わった」「人生の望みが絶たれた」といったニュアンスに。映画はなかなか衝撃的なタイトルで、元アイドルの実録私小説が原作である▼日本語の新しい表現について文化庁が調べた結果、「どうしようもなくなった」の意味で「詰んだ」を使うと答えた人は30・5%。1~3月に全国16歳以上の6000人を調査し、3579人の回答を集計した▼実際に使う人は過半数に満たなかった一方、他人が使っても「気にならない」と66・5%の人が答えた。これらの結果から社会に定着し始めている言葉とみるべきかどうかの判断は難しい▼新しい意味や使い方が次々と生まれるが、言葉は相手に伝わるかどうかが最も大切だ。ちなみに本紙が少なくともこの数十年で「詰んだ」の文字を掲載するのはきょうが初めて。
source https://www.decn.co.jp/?p=157273
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