ローカル鉄道の再編を国と地方自治体、鉄道会社が話し合う「再構築協議会」制度が1日に施行された。JR西日本は3日、芸備線の一部区間を対象に協議会設置を国に要請。全国初となる▼地元の湯崎英彦広島県知事は「広域的な観点から沿線活性化を含めた幅広い議論がされるべき」と訴えた。公共交通への補助金が重い負担になっていく実情にも言及。赤字にあえぐ多くのローカル鉄道に共通する▼豪雨災害に伴う運休を経て昨年に全線再開したJR只見線。8月に福島県只見町で只見駅開業60周年イベントが開かれた。鉄道好きで知られる俳優の六角精児さんは「住民の強い気持ちで復活した只見線は存続が危ぶまれるローカル線の道しるべ」と呼び掛けた▼人口減少下では、1路線の収支だけで見ると存続は容易ではない。ただ、観光など地域に与える影響、ネットワークの意義もあり、何を重視するかで答えは変わる▼シェア型交通や自動運転車など新たな選択肢が生まれつつある。将来の変化も見据えつつ、幅広い議論が展開され、持続可能な在り方を切り開いていけるのか。芸備線と沿線地域の今後に注目が集まる。
source https://www.decn.co.jp/?p=157328
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