九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星in九州」が15日に運行開始10周年を迎える。日本初のクルーズトレインで九州の魅力に出会う旅はJR九州のヒット商品であり、小欄もいつか乗車してみたい▼ななつ星など数々の車両デザインを手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏は「環境問題を考えれば結果的に『大鉄道時代』が来る」と話す。多くの人や物を少ないエネルギーで運べて時間にも正確な鉄道は地球環境にやさしく、これからの脱炭素社会の実現に欠かせない公共交通と言えよう▼日本で最初に鉄道を走らせた線区は、景色が美しく安全な場所を切り開いてつくられたという。原風景を走るローカル鉄道は旅人を引き付ける魅力がある▼JR西日本が広島、岡山両県を走る芸備線の一部区間について、今後の在り方を国、自治体と議論する再構築協議会の設置を国土交通省に要請した。協議会は鉄道を維持するか、廃止してバスなどに転換するかを決め、3年以内に再構築方針を策定する▼公共交通はまちづくりの土台になる。どのような将来像を描くのか。協議会で沿線のまちと利用者らに最適な解を導き出してほしい。
source https://www.decn.co.jp/?p=157471
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