幅広い世代が一緒に楽しめるパークゴルフは1983年に日本で誕生した。北海道幕別町が発祥の地。「公園で始めた遊び」だからと名付けられたコミュニティースポーツで、愛好者は全国100万人を超えるという▼使用クラブは1本だけ。芝生のコースで直径6センチのボールを打ち、カップインまでの打数を競い合う。誰もが気軽にプレーできるのが特徴だ▼日本パークゴルフ協会の公認コースは全国に354を数え、宮城県東松島市の矢本海浜緑地パークゴルフ場もその一つ。東日本大震災の被災地に整備され、4年前にオープンした。4月には累計利用者が20万人に達している▼ここを含む大崎市、石巻市の県内3コースで今月7、8日に「第13回全日本パークゴルフ大会」が開かれる。約680人が参加する予定で、地域を越えた交流が行われる2日間となる▼東松島市のJR仙石線旧野蒜駅(現東松島市震災復興伝承館)を今の季節に訪れると、津波にも耐えた1本のツバキの木がたくさんの赤い実を付けて出迎えてくれる。震災の記憶を伝えつつ、これからも市民スポーツなども通じた地域づくりを見守っていくのだろう。
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