2024年1月17日水曜日

回転窓/被災地の同業者へ

 近所のガソリンスタンド(GS)で、車の色あせを遅らせ、汚れを落ちやすくする保護塗装を若い男性店員から熱心に勧められたことがある。塗装技能のお墨付きとなる民間資格を取得したばかりとも話していた▼その彼に保護塗装を任せてから7年ほどがたつ。先日、同じGSに車検のため預けた車を取りに行くと、店長に昇進したと教えてくれた。少し照れた感じがほほ笑ましくもあり、いつも仕事が丁寧な彼と職場のGSをこれからも応援したいと思った▼GSは一般的な建物と比べ、耐震や耐火の性能に優れる。地下の貯蔵タンクは引火しにくく、整備工場も備えていれば非常時に避難や救援の拠点として機能する▼能登半島地震の被災地では、営業可能なGSが地域の被災者や県外から来て立ち往生した車両を支援。燃料の確保が難しい中、給油量を制限しながら1台でも多くの車両に燃料を供給しようと奔走した▼そうした同業の仲間をおもんぱかり、「被災地のGSが大変な思いをしている」となじみのGS店長は心配そう。懸命な復旧作業を続ける建設会社だけでなく、支援に当たる多くの人にエールを送りたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=160199

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