石川県能登半島には地形から雪が降りにくい地域もあり、金沢地方気象台が「冬は比較的積雪も少ない」と気象特性を紹介している▼普段は降雪量が多くないとはいえ、今冬一番とされる強い寒気が日本列島を覆った先週、能登半島地震の被災地でも断続的に雪が降った。現地の行政機関担当者や利用したタクシーの運転手に聞くと、「ここまで強く、積もるのは結構珍しい」という▼被災地では24日、損壊した道路の緊急復旧や土砂崩壊箇所の応急対策といった作業を一時中断した現場が少なくなかった。「視界が悪く、現場に行きたくても行かれない」ともどかしそうに話した工事関係者が印象に残っている▼それでも翌日の作業再開に備え、降雪の合間に現場とその周辺を除雪する建設会社も。災害対応の要請を受けている中でも、平常時の業務である除雪を続けて担った建設会社も多い▼復旧現場は厳しい真冬の作業が続く。「今は闇夜のど真ん中。でもいずれ夜は明ける。寒い中でも頑張りたい」(平櫻保石川県建設業協会会長)。あと4日で二十四節気の立春。冬を越え、作業環境が少しでも改善されていってほしい。
source https://www.decn.co.jp/?p=160613
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