2024年1月22日月曜日

回転窓/メディアと生成AIの未来

 18世紀後半の産業革命以降で最大級の変革をもたらすと目される生成AI。社会実装の取り組みは多分野に広がり、建設産業も例外ではない▼年頭の建設関連各社のトップインタビューでも、業務の効率化や省力化などで生成AIを積極的に導入しようと考える企業が目立つ。生産年齢人口の減少が続き、働き方改革と生産性向上を両立させることに苦心する中、革新的技術への期待は高まる一方だ▼国も生成AIの研究開発や人材育成支援などの関連施策に予算を重点配分する。国土交通省はインフラ管理の高度化に向け、2023年度補正予算措置で生成AIを活用する試みを推進。24年度内に一定の成果をまとめ、次年度以降の実運用につなげるという▼社会にとって良いことばかりではなく、権利侵害や誤情報拡散のリスクも指摘される。昨年末には米大手メディアが記事の無断利用で開発企業を訴えた。初の訴訟案件として動向が注目される▼デジタル技術の恩恵を享受する上で、情報やデータの安全性・信頼性の担保は欠かせない。悪用を防ぐためのルールやシステムが必要だ。メディアと生成AIの未来が気になる。

source https://www.decn.co.jp/?p=160331

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