2024年6月21日金曜日

回転窓/退職代行サービスの広がり

 9・3%の企業が退職手続き代行サービス業者からの退職要請を経験していることが、東京商工リサーチの調査で分かった。大企業では18・4%と2割近い。接客や販売など消費者と対面する業種が多く、上位15業種に建設業は入っていなかった▼退職にはステップアップという前向きなものから、処遇や職場環境、人間関係への不満などさまざまな理由があろう。本来は自ら退職の意向を伝えるべきだが、ニーズがないところにサービスは生まれない▼「気に掛けてもらっていたから余計に退職を言い出しにくかった」とサービスを利用した人から聞いた。「退職代行業の浸透は『円満退職』という言葉を死語に追いやる契機になるかもしれない」(同社)▼エン・ジャパンが昨年10月に発表した調査によれば、退職代行サービスの利用率は2%にとどまる。だが、世代別では40代以上が1%なのに対して、20代は5%と多い。世代が変わるにつれて利用率が上がっていきそう▼最初は非常識と思われていても社会に浸透してしまえば当たり前になる。人的資本経営が求められる時代。常識の変化にも向き合うことが必要になる。

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2024年6月20日木曜日

回転窓/自動運転と学問

 国内の大学で最も長い歴史を持つ東京大学は1877年、近代国家の樹立を成し遂げるために設立される。以来、大学からは各分野で活躍する優秀な人材が輩出されてきた▼現在、国内には800弱の大学があるが、少子高齢化を背景に廃校の憂き目にあう大学も少なくない。特色ある学科を設置するなど各大学がしのぎを削っている。最近は情報・メディアや危機管理など文系と理系が融合した領域の学科を新設する動きが目立つ▼埼玉県深谷市にキャンパスを構える埼玉工業大学は、IT、AI、電気電子の3専攻で構成されていた工学部情報システム学科に「自動運転専攻」を新設する。日本初の試みであり、来年4月に開講する予定だ▼この専攻では自動運転に欠かせない基礎を1年次に学ぶという。4年間でモビリティに関する専門知識や技術を習得する▼物流業界の人手不足への対応や高齢ドライバーによる事故防止の切り札などとして自動運転への期待は高い。来年度には、特定の条件下で操縦者が不要の移動サービスが全国で始まる見通し。最先端の学問を修めた学生が社会で活躍できる領域は広がっている。

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2024年6月19日水曜日

回転窓/インバウンド需要を支える

 日本を訪れる外国人旅行客が急増している。日本政府観光局(JNTO)によると、今年のインバウンド数は1~4月累計で1160万1200人となり、過去最多だったコロナ禍前の2019年同期(1098万0482人)を上回る▼観光庁の調査では、外国人による宿泊や買い物などの旅行消費額も1~3月の速報値で1兆7505億円と四半期ベースで過去最高を更新した。歴史的な円安の影響が大きい▼政府は外国人1人当たりの旅行消費額を引き上げる目標を掲げる。主なターゲットは長期滞在が見込める富裕層。国内各地で30年ごろまで高級ホテルの建設ラッシュが続く見通しだ▼インバウンド数が増え続けていけばホテルだけでなく商業施設や交通インフラなどのニーズも高まる。建設業が果たす役割は大きく、観光立国の実現へ継続的に貢献し成長できそうだ▼25年大阪・関西万博の会場で、完成すれば世界最大級の木造建築物になるシンボル施設、大屋根リングのパビリオンワールド西工区が7日に上棟した。開幕まであと298日。万博開催がインバウンドのさらなる増加に拍車をかけることになるだろう。

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2024年6月18日火曜日

回転窓/新風に葉が舞う土木界

 今年の男女共同参画週間(23~29日)のキャッチフレーズは「だれもがどれも選べる社会に」。そうした社会の実現に向け、国民一人一人の理解を深める関連行事が各地で行われる▼1999年6月23日に施行された男女共同参画社会基本法を踏まえ、男性と女性が職場や家庭、学校、地域でそれぞれの個性と能力を最大限に発揮できる「男女共同参画社会」の創出を推進。ジェンダー(社会的性別)平等など、性的属性に関する認識や価値観が多様化する中、従来の社会構造や慣習も変化しつつある▼11月に創立110周年を迎える土木学会の112代会長に佐々木葉氏が就いた。初の女性会長として注目を集める中、14日の定時総会後の就任あいさつで、マイノリティーの女性の地位向上に尽力された人たちに感謝し「やったぜ」と喜びをあらわにした▼新会長は歴代会長の出身校や就任時の職域など属性を分析。目を向けるべきは個々の属性だけではなく、人としての多様性を尊重することだと訴える▼会員約4万人を誇る学会に吹き込む新しい風は、建設業界にどのような変化をもたらすのか。今後の活動が注目される。

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2024年6月17日月曜日

回転窓/座敷ほうきに魅せられて

 イネ科の植物ホウキモロコシは、昔から箒(ほうき)の材料に使われてきた。時代とともに生産者は減ったが、伝統的な箒づくりの継承へ栽培を復活させた地域もあるようだ▼古民家を再生し地元の魅力的な商品が売られている店で、職人の手仕事による座敷箒を先日購入した。米寿を迎えた職人に店主がお願いし店に置かせてもらえたそうで、複数を仕入れても短期間に売れてしまう人気商品となっている▼自然素材を使った工芸品の箒は軽くて弾力と柔らかさがあり、長持ちするのも特徴だ。手に入れた箒は赤、緑、黒色の糸を編み込んだ模様がきれい。細身の柄がしっくりと手になじむ▼こうした国産の箒が見直されており、その理由には電気エネルギーに頼らない生活への関心や土に返る素材、道具としての美しさなどが挙げられるという。箒の歴史や作り方が分かる書籍『イチからつくるホウキ』(宮原克人・編、堀川理万子・絵/農文教)から引いた▼高性能な電気掃除機やロボット掃除機も頼りになるが、何より丹精込めて作られた箒の使い心地は癖になる。分野を問わず職人の熟練した技とはそういうものだろう。

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2024年6月13日木曜日

回転窓/現場の声を新制度に

 建設現場に外国人の姿を見るようになって久しいが、その技能を目にする機会は少ない。先日都内で開かれた協同組合東京鉄筋工業協会(鉄工協)の鉄筋技能大会で外国人技能実習生の技を間近に見学できた▼会員5社から11人(うち女性2人)の実習生が出場。部材の配置をミリ単位で調整して精度に注意を払い、スピードも気にしながら柱・梁部分の鉄筋を組み上げていった。手際良く作業を進める姿は日頃現場で技能を培い、大会に向け練習を重ねてきたことが分かる▼鉄工協の早川謙太郎理事長は「実習生の作品の出来栄えが素晴らしかった。今回の経験を生かし、さらに技能を身に付けてもらいたい」と総括。上位入賞者だけでなく、参加した実習生たちが笑顔で健闘をたたえ合う姿に胸を打たれた▼今国会で出入国管理・難民認定法と技能実習法の一括改正案が審議されている。技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度「育成就労」の創設が柱となる▼深刻な人手不足を踏まえた人材確保が目的だが、外国人が日本に来て良かったと思える制度にしないといけない。現場の声を新しい制度に生かしていってほしい。

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2024年6月12日水曜日

回転窓/能登半島地震の教訓

 キャンピングカーの人気が続いている。エンジンを切ってもリチウムイオンバッテリーからエアコンを利用でき、内外装のデザインにこだわった新車を投入するなど、メーカー側も性能・機能拡充に力を入れる▼今年1月半ば、キャンピングカーを扱う企業や団体などに内閣府の職員が電話をかけ続けたと聞いた。能登半島地震の被災地で宿泊施設が不足し、支援のために現地入りした関係省庁の職員に宿として使ってもらおうと考えたようだ▼このほど政府の検証チームが同地震の被災地支援に関する検証結果をまとめた。岸田文雄首相の指示を受け、課題を整理した上で必要な取り組みを列挙している▼可搬式浄水施設や二輪巡回車両など被災地で役立つ技術・製品をカタログに示した。遠隔操縦式バックホウの活用のほか、工事現場の「快適トイレ」を公共工事で標準化する施策も。非常時に被災地への供給を円滑にする狙いがある。トレーラーハウスやキッチンカーなどを平時から登録し、非常時に備える仕組みも検討する▼災害と向き合う人たちの経験や教訓を次の有事に生かす。その積み重ねが強靱な国土につながる。

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2024年6月11日火曜日

回転窓/バカンスと五輪

 100年ぶりのパリでの夏季五輪開幕まで1カ月半余り。コロナ禍によって多くの会場が無観客となった前回の東京大会とは一変し、世界中の人たちが通常開催によるスポーツの祭典を心待ちにしていよう▼現地はさぞや盛り上がっているかと思いきや、パリジャン・パリジェンヌはこの時期、避暑地へのバカンスで地元から離散するのだとか。特に今夏は五輪競技を観戦しようと、多くの外国人が訪れることになり、街中は普段以上に混雑が予想される▼欧州視察でパリに先月訪れた企業幹部の話によると、現地では近年の猛暑続きでバカンス需要が高まっているという。世界各国から人の波が押し寄せ、熱気がさらに高まる街に居残るより、例年以上に郊外での長期休暇を楽しもうと考える人たちは少なくないようだ▼パリ市民の五輪への関心度は別として、経済界の期待は大きい。パリ五輪・パラリンピック組織委員会が先月発表した大会開催による経済波及効果の試算額は、最大111億4500万ユーロ(約1兆8800億円)を見込む▼世界有数の観光都市で開かれる国際イベント。その成果は他国の取り組みでも参考になろう。

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2024年6月10日月曜日

回転窓/先人からの手紙

 社内で書棚を整理していると、建設会社の社長を務められた方からの手紙を見つけた。封筒の消印に30年以上前の日付が記されている▼宛名は日刊建設工業新聞社の先代社長。今は鬼籍に入っている2人の間で手紙のやりとりがあったようで、当時の建設業界を知る人であればつづられた内容のことがよく分かる▼公共工事を巡る不祥事が相次いだため、入札契約制度が大きく変わろうとしていた頃である。そうした中で手紙の送り主は、建設業界が直面する問題を念頭に「変えたからといってそれだけで解決出来るものではない」と書いている▼そして「建設業の抱えている背景がどんなものか理解もしないで正面だけを見、横、背面を見ていません」と、国の審議会で進められていた議論に懸念を示す。文面からは社長在任中に起きたことへの忸怩(じくじ)たる思いや新体制となった会社への期待、今後の建設業界をどれほど案じていたかが伝わってくる▼激動のただ中にいた建設人が何を考え、どのような問題意識を持っていたのか。その後も時代は目まぐるしく変わってきたが、一通の手紙から多くの教訓が読み取れる。

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2024年6月7日金曜日

回転窓/負債か資産か

 近所に古民家を展示する施設がある。中には合掌造りのそば処があり、そばに加えモツ煮込みや日本酒のメニューも。今の時期に新緑の下で昼酒を楽しむ人も少なくない▼展示施設ではボランティアが説明役を務める。近年は外国人の往来が増えた。古民家の移築や維持にはコストがかかるが、ここにしかない価値を提供している▼官民連携で遊休公的不動産を有効活用するための「スモールコンセッション(公共施設等運営権)推進方策」を国土交通省が策定した。成功例の一つに挙がるのが岡山県津山市。市が所有する江戸期の古民家をリノベーションして、ホテルとして活用中だ▼行政の枠内で進める指定管理ではなく、民間の柔軟な意向を生かそうとコンセッションを導入。指定管理だと毎年300万円の支出だったのが、コンセッションでは同450万円の収入になる▼公式サイトによると明日の土曜は予約で満室となっており、地域の魅力向上に一役買っているようだ。遊休不動産は放置されると負債になるが、生かし方次第で資産になるという視点は大事。街にある資源を上手に生かす地域が増えるよう期待したい。

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2024年6月6日木曜日

回転窓/安全最優先の精神で

 韓国の大型貨客船・セウォル号沈没事故から今年で10年がたった。乗客乗員合わせて300人近くの尊い命が奪われた同国史上最悪の海難事故となった。チェジュ(済州)島に向かう船旅を満喫していた乗客の中には修学旅行中の高校生もおり、子を失った親の無念さは想像にかたくない▼安全基準を超過した貨物の過積載や船の違法改造、救命設備の不備などいくつかの要因が重なって事故は起こった。この一件を契機に海洋安全施策が強化された▼不幸な事故は突然やってくる。建設業は高所作業が多く、労働災害の大半は転落や墜落が占める。国は2019年にフルハーネス型安全帯の装着を義務化するなどの強化策を推進。企業側も不安全行動の排除に努め、23年は死亡災害件数が前年と比べ2割減少したことが厚生労働省の調査で分かった▼全国安全週間(7月1~7日)を前に、今年も安全大会が始まった。災害ゼロを誓う力強い声が会場内に響き渡る▼沈没した船を所有する船会社は利益を優先するあまり安全管理を怠っていたという。「安全は全てに優先する」。これからも繰り返して肝に銘じなければならない。

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2024年6月5日水曜日

長崎県/県南振興局庁舎建設(諫早市)WTO入札公告/7月9日まで参加受付

 長崎県は4日、「県南振興局庁舎建設工事」の一般競争入札(WTO対象)を公告した。申請書などの提出期限は7月9日。9月4日まで入札書を受け付け同5日午前9時30分から開札する。  参加資格は3者JVで建築一式工事の総合評定値がJVの代表者は1200点以上、他の構成員のうち1者は900点以上、もう1者は800点以上。JVの代表者は2009年度以降にRC、S、SRC造いずれかの延べ6000平方メートル以上の新築、増築、改築の工事完了実績があることなど。  工事概要は庁舎棟RC造(免震構造)8階建て延べ1万2391平方メートル、立体駐車場棟S造平屋1925平方メートル、ごみ庫棟RC造平屋30平方メートルの新設。工期は730日間。場所は諫早市永昌東町。  老朽化した長崎、県央、島原の3地区の地方機関を集約。敷地南側に庁舎棟、北側に立体駐車場棟を整備する。県南振興局庁舎整備費を含めた「本庁舎及び総合庁舎等整備事業費」として、24年度一般会計当初予算に25~26年度の限度額74億9900万円の債務負担行為を設定した。  設備工事は別途、一般競争入札で電気工事と空調設備工事を第2四半期、衛生設備工事を第3四半期の公告を予定している。  設計担当は山下設計・有馬建築設計事務所JV。

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回転窓/見せる首里城復元

 沖縄の文化・歴史を象徴する世界遺産の「首里城」(那覇市)で5月27日、5年前の火災からの復元工事が進む正殿の上棟を祝う式典が開かれた▼「工匠式」として平安時代から続くとされる古式に倣い、伝統的な装束をまとった宮大工が一つ一つの所作を披露。建物の永遠の安泰とともに今後の無事故・無災害による工事完成を祈った▼柱や梁などの骨格を組み上げる作業や屋根・軒周りの木工事が終わり、今夏には屋根の瓦ぶきや漆の塗装などが始まる予定。2026年秋の完成を目指す復元工事は「見せる復興」がテーマであり、一般の人が工事の様子を見学できるスペースも確保されている▼復元工事に従事する宮大工には地元・沖縄出身者も多い。若手の一人は「地元の誇りである首里城の復元に携われて幸せ。多くの先輩方から良いものを吸収したい」と胸を張る▼近年、調査機関による小学生の将来なりたい職業ランキングで、上位常連だった大工が下降傾向にあるという。子どもたちには夏休みの家族旅行など機会があれば、復元されている首里城を訪れてほしい。宮大工の技とプライドを間近で感じられる。

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2024年6月4日火曜日

回転窓/五月雨を集めて…

 旧暦の5月ころ(現在の6月ころ)の長雨を表す「五月雨(さみだれ)」。今も昔もこの時期には日本列島に梅雨前線が停滞し、全国各地で雨が降り続ける▼〈五月雨を集めてはやし最上川〉(松尾芭蕉)。元の句では「はやし」を「涼し」といったん詠んだものの、その後の川下りで増水による流れの激しさを感じて詠み直したそう。初夏の風流な様子よりも、日本三大急流での危険な体験が俳人の心を揺さぶったのだろう▼梅雨入りが今年発表された地域は3日時点で沖縄・奄美のみ。平年では5月下旬~6月中旬に九州から東北地方で順次発表される▼梅雨期は大雨による災害が発生しやすい時期だ。1999年6月の広島豪雨災害は、土石流や崖崩れなどで人命や家屋に甚大な被害をもたらした。翌年には国が土砂災害防止法を制定。危険区域を明示し、警戒避難態勢の整備、住宅等の移転や立地抑制などの対策を推進している▼豪雨災害は勘弁願うが、農作物にとっては恵みの雨。夏以降に必要な水を蓄える時期でもある。治水と利水の両面から、人々の暮らしとなりわいを守るための継続的な取り組みが求められる。

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2024年6月3日月曜日

回転窓/泥棒の開き直り

 天城山麓の静岡県上大見村(現伊豆市)を流れる川でヤマメ釣りをしていた老人が、ワサビ泥棒と遭遇する。消防団員らと協力して捕らえた泥棒はこう言い放つ。「ちかごろ、ワサビの値が高いから悪いんだ」▼井伏鱒二の短編集『川釣り』(1952年刊)に収められた「ワサビ盗人(ぬすびと)」の一節である。この地蔵堂地域で作るワサビは高価だったようで「ここの沢のワサビは一本につき時価五百円もします」と書かれている▼いつの時代も高価なものは狙われやすい。近年急増しているのは太陽光発電施設から銅線ケーブルが盗まれる事件。銅の価格高騰が背景にあり、1件の被害額が時価1000万円を超えることも珍しくない▼各地の設備で防犯カメラやフェンスを設置するなどの対策も講じられているが、窃盗被害は後を絶たない。銅線ケーブルの供給不足から、被害を受けた施設の早期復旧も難しい状況だという▼このままでは再生可能エネルギーの拡大に影響が出てしまうとも懸念されている。引き続き警戒を強化し、ハード・ソフト両面からの対策が必要だ。「値が高いから…」と、こんな開き直りが許されるはずもない。

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