2024年6月19日水曜日

回転窓/インバウンド需要を支える

 日本を訪れる外国人旅行客が急増している。日本政府観光局(JNTO)によると、今年のインバウンド数は1~4月累計で1160万1200人となり、過去最多だったコロナ禍前の2019年同期(1098万0482人)を上回る▼観光庁の調査では、外国人による宿泊や買い物などの旅行消費額も1~3月の速報値で1兆7505億円と四半期ベースで過去最高を更新した。歴史的な円安の影響が大きい▼政府は外国人1人当たりの旅行消費額を引き上げる目標を掲げる。主なターゲットは長期滞在が見込める富裕層。国内各地で30年ごろまで高級ホテルの建設ラッシュが続く見通しだ▼インバウンド数が増え続けていけばホテルだけでなく商業施設や交通インフラなどのニーズも高まる。建設業が果たす役割は大きく、観光立国の実現へ継続的に貢献し成長できそうだ▼25年大阪・関西万博の会場で、完成すれば世界最大級の木造建築物になるシンボル施設、大屋根リングのパビリオンワールド西工区が7日に上棟した。開幕まであと298日。万博開催がインバウンドのさらなる増加に拍車をかけることになるだろう。

source https://www.decn.co.jp/?p=164608

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