100年ぶりのパリでの夏季五輪開幕まで1カ月半余り。コロナ禍によって多くの会場が無観客となった前回の東京大会とは一変し、世界中の人たちが通常開催によるスポーツの祭典を心待ちにしていよう▼現地はさぞや盛り上がっているかと思いきや、パリジャン・パリジェンヌはこの時期、避暑地へのバカンスで地元から離散するのだとか。特に今夏は五輪競技を観戦しようと、多くの外国人が訪れることになり、街中は普段以上に混雑が予想される▼欧州視察でパリに先月訪れた企業幹部の話によると、現地では近年の猛暑続きでバカンス需要が高まっているという。世界各国から人の波が押し寄せ、熱気がさらに高まる街に居残るより、例年以上に郊外での長期休暇を楽しもうと考える人たちは少なくないようだ▼パリ市民の五輪への関心度は別として、経済界の期待は大きい。パリ五輪・パラリンピック組織委員会が先月発表した大会開催による経済波及効果の試算額は、最大111億4500万ユーロ(約1兆8800億円)を見込む▼世界有数の観光都市で開かれる国際イベント。その成果は他国の取り組みでも参考になろう。
source https://www.decn.co.jp/?p=164372
0 comments :
コメントを投稿