近所に古民家を展示する施設がある。中には合掌造りのそば処があり、そばに加えモツ煮込みや日本酒のメニューも。今の時期に新緑の下で昼酒を楽しむ人も少なくない▼展示施設ではボランティアが説明役を務める。近年は外国人の往来が増えた。古民家の移築や維持にはコストがかかるが、ここにしかない価値を提供している▼官民連携で遊休公的不動産を有効活用するための「スモールコンセッション(公共施設等運営権)推進方策」を国土交通省が策定した。成功例の一つに挙がるのが岡山県津山市。市が所有する江戸期の古民家をリノベーションして、ホテルとして活用中だ▼行政の枠内で進める指定管理ではなく、民間の柔軟な意向を生かそうとコンセッションを導入。指定管理だと毎年300万円の支出だったのが、コンセッションでは同450万円の収入になる▼公式サイトによると明日の土曜は予約で満室となっており、地域の魅力向上に一役買っているようだ。遊休不動産は放置されると負債になるが、生かし方次第で資産になるという視点は大事。街にある資源を上手に生かす地域が増えるよう期待したい。
source https://www.decn.co.jp/?p=164258
0 comments :
コメントを投稿