建設現場に外国人の姿を見るようになって久しいが、その技能を目にする機会は少ない。先日都内で開かれた協同組合東京鉄筋工業協会(鉄工協)の鉄筋技能大会で外国人技能実習生の技を間近に見学できた▼会員5社から11人(うち女性2人)の実習生が出場。部材の配置をミリ単位で調整して精度に注意を払い、スピードも気にしながら柱・梁部分の鉄筋を組み上げていった。手際良く作業を進める姿は日頃現場で技能を培い、大会に向け練習を重ねてきたことが分かる▼鉄工協の早川謙太郎理事長は「実習生の作品の出来栄えが素晴らしかった。今回の経験を生かし、さらに技能を身に付けてもらいたい」と総括。上位入賞者だけでなく、参加した実習生たちが笑顔で健闘をたたえ合う姿に胸を打たれた▼今国会で出入国管理・難民認定法と技能実習法の一括改正案が審議されている。技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度「育成就労」の創設が柱となる▼深刻な人手不足を踏まえた人材確保が目的だが、外国人が日本に来て良かったと思える制度にしないといけない。現場の声を新しい制度に生かしていってほしい。
source https://www.decn.co.jp/?p=164425
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