2024年6月27日木曜日

回転窓/住まいの終活に

 最寄り駅の近くにあった空き家3軒がコインパーキングに生まれ変わり、この半年で相次ぎオープンした。駅周辺に駐車場が少ないため、毎日ほぼ満車と稼働状況は好調のようだ▼総務省の調査によると全国の空き家は昨年10月時点で過去最多の900万戸で、うち放置された物件は385万戸に上る。空き家が荒廃すれば倒壊の危険や防犯上の問題があり、取り壊しや管理、活用が喫緊の課題となっている▼空き家対策の一環として国土交通省らが自身の死後に持ち家などをどのように処分、活用してほしいかを書き込む「住まいのエンディングノート」を作成した。ノートには所有したり借りたりしている建物・土地を書き出し、それぞれについて「売却など自由にしてよい」「貸すのは構わない」などの意向を記していく▼法的拘束力はないが、遺言状よりも簡単に自分の考えを示せる。家族が元気なうちにこれからの住まいの「生かし方」「しまい方」を話し合うきっかけになるだろう▼思い入れのあるわが家が放置空き家にならないよう、あらかじめ考え行動を先延ばししない。そうした住まいの終活にノートは利用できる。

source https://www.decn.co.jp/?p=164881

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