日本の夏祭りは豊作を妨げる台風や害虫を追い払うのが目的とされ、その起源は紀元前にまでさかのぼる。多くの祭りで主役を務めるのが山車で、地方によって大きさや意匠も多種多様だ▼山車巡行で有名な祭りが、八坂神社(京都市東山区)の祇園祭。牛頭天王(ごずてんのう)と同一とされるスサノオノミコトを祭っている。昨夏には1席40万円もするプレミアム観覧席が話題を呼んだ▼同神社の祭礼は各地に存在し、埼玉県越生町の夏祭りもその一つ。町制100年の節目となる1989年からは6台の山車を巡行するのがメインイベントとなっている。毎年7月20日過ぎに開催され、普段は静かな町内も大勢の観光客でにぎわう▼人形や花など細かな装飾が施された山車の上で、キツネやひょっとこの面を着けた町民が祭りばやしに合わせて踊る。別の一団では打ち出の小づちを持った大黒天が舞う▼世界に目を転じるとウクライナ侵攻やガザ地区の紛争はいまだ終息の見通しが立っていない。願い事を口に出して振ればかなうという小づち。先日の祭りで何回も振られるのを見て願った。世界が平和でありますように。
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