2024年8月21日水曜日

回転窓/政策論に焦点を

 2024年は世界的な選挙イヤーであり、国際情勢に大きな影響を及ぼす国で首脳を決める選挙が相次ぎ行われている▼そうした選挙は日本にとって対岸の火事ではない。結果次第では経済停滞を招いたり安全保障を脅かしたりする可能性も。中でも注目されるのが11月の米大統領選だろう▼ハリス副大統領とトランプ前大統領が激しく火花を散らしている。ハリス氏は生活必需品の値下げや住宅建設への税制優遇を柱とする経済政策を発表。これに対しトランプ氏は競争を阻害する価格統制だとして批判する▼日本では岸田文雄首相が不出馬を表明した9月の自民党総裁選が、事実上の次期首相が決まる戦いとして注目を集めている。ただ連日報道されるのは「出馬に必要な推薦人が集まったかどうか」「誰と会合を開いたか」といった内輪の出来事ばかり。政策の話題はほとんど発信されていない▼不確実性を増す経済や今夏も頻発する豪雨災害、緊張が高まる周辺国との関係など、日本を取り巻く状況は依然、予断を許さない。首相候補者たちは政策論をしっかり戦わせる責任がある。国民が向ける目はこれまで以上に厳しい。

from 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=166335
via 日刊建設工業新聞

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