8月に入りお盆休みが近づいてきた。山や海などへと出掛ける計画を立てている人も多かろう▼阪急交通社が「今、行ける能登」と銘打った能登半島への復興応援ツアーを始めた。「聖域の岬」として知られる奥能登最先端の珠洲岬などをめぐり、豊かな自然景観や食を楽しんでもらう▼「行けない能登も正直ある。でも輪島や珠洲で営業できる場所がある。奥能登全部が駄目なわけではない」。石川県の馳浩知事は先月30日の会見でこう訴えた。訪問を遠慮すべき被災地はあるが、楽しむための訪問を待ちわびている地域もある▼被災された方はもちろんのこと、行政や建設業界ら支援する側も復旧・復興の難しさを痛感しながら7カ月が過ぎた。目の前にある課題に早急に応えると同時に、後悔せずに済むような未来にしていくための取り組みを加速する必要がある▼防災学術連携体が同日開いた能登半島地震7カ月報告会で、和田章代表理事が「日本の建物や道路は造り方が弱すぎるのではないか」と改めて問題提起した。反省するだけでは責任は果たせない。行動が求められることを行政や建設業界らと発信していきたい。
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