2024年8月29日木曜日

万博協会/「未来の都市」パビリオンの出展内容発表

 未来の施工技術や素材を体感--。2025年日本国際博覧会協会(十倉雅和会長)は28日、大阪・関西万博で「未来の都市」をテーマに設けるパビリオンの協賛企業・団体による出展内容を発表した。建設関係では青木あすなろ建設とコマツが未来の水中工事をテーマに、誰もが遠隔操作できる水中施工ロボットの精緻な巨大模型を展示して発信。安藤ハザマが幹事社を務めるCPコンクリートコンソーシアムは、二酸化炭素(CO2)を封じ込めるカーボンプールコンクリ(CPコンクリ)の優位性を紹介する。
 同パビリオンは大阪市此花区夢洲の大阪湾に面した会場西側に建設する。展示スペースの大部分を「個者展示」用に活用。▽日立製作所▽KDDI▽クボタ▽川崎重工業▽神戸製鋼所▽日本特殊陶業▽商船三井▽日立造船▽IHI▽青木あすなろ建設▽コマツ▽CPコンクリコンソーシアム▽関西電力送配電-の各協賛企業・団体が出展する。
 同日に東京都内で開いた会見で、各担当者が出展内容を説明した。青木あすなろ建設とコマツは精緻な巨大模型を製作し、実証中の自動制御機能やICTを搭載した水中施工ロボを紹介。担い手不足を補完し、平時の工事や災害対応などさまざまなケースで安全性や効率化を両立させる。
 青木あすなろ建設の担当者は「安全快適なオフィスなどから遠隔操作できる水中ロボットが活躍する『未来の水中工事』の実現に取り組んでいる。誰もが活躍できるよう工事現場を一新する」と述べた。海洋生態系が吸収する炭素(ブルーカーボン)を活用した地球温暖化対策の貢献にも意欲を示した。
 CPコンクリートコンソーシアムは、来場者用にCPコンクリで造った椅子を用意。AIが案内役を務める映像を見てもらい、飛行船の乗客という設定で地球温暖化が進んでしまった未来都市と、CPコンクリが鍵となる地球温暖化の危機を乗り越えた未来都市を滑空しながら体感してもらう。
 安藤ハザマの担当者は「(CPコンクリの採用で)世界中どこにでもある建物や道路などのコンクリがCO2を吸収し、都市そのものが温暖化を防止する切り札になる」と訴えた。




from トップニュース – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=166609
via 日刊建設工業新聞

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