2024年8月7日水曜日

回転窓/10年後の笑顔を守る議論

 夏でも内陸ほど気温が高くならないといわれる海沿いだが、やはり今年の暑さは桁違いのよう。近所の少年野球チーム関係者に聞くと、先日行った海辺の夏合宿ではノックの本数を減らすなど、普段にも増して安全第一の練習内容に変更したという▼合宿中は練習だけでなく、レクリエーションもあり楽しい数日を過ごしたのだとか。仲間と思い出を増やして帰ってきた子どもたちの笑顔は、保護者にはきっと輝いて見えたことだろう▼小学校高学年の選手たちが生まれた10年前の2013、14年はさまざまな出来事があった。積極的な金融緩和や財政政策を伴うアベノミクスが始動。20年東京五輪の開催が決まり、インバウンドは初めて1000万人を超えた▼首都直下地震の被害想定が公表され、緊急対策推進基本計画が閣議決定されるに至ったのも当時のこと。それから10年がたち、政府は被害想定と対策の見直しに着手し、5日には有識者会議が被害の算定手法に関する議論を開始した▼これから10年、今の子どもたちが20歳を過ぎている頃には想定される大規模地震に対し、必要な対策が着実に進んでいると願いたい。

from 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=166110

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