2023年9月13日水曜日

回転窓/それぞれのタイムラインを

 台風13号の大雨が降った先週8日の朝、近所の小学校では児童を送ってきた保護者の車を校長先生が誘導していた。手際の良さに関心しつつ、激しい雨に打たれながらの姿を見て頭の下がる思いだった▼教室で児童を待つ担任の先生や、外部との連絡係となる教頭先生は外に出られないのだとか。このため非常時の誘導は校長先生の担当であることがタイムライン(防災行動計画)に定められていると聞いた▼今回の大雨で避難指示が出た地域は少なくない。千葉県袖ケ浦市では市が作成した「保存版総合防災ハザードマップ」を、住民が避難の検討に役立てたという▼これは地震や洪水など災害ごとの防災マップが1冊に集約されたもので、洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域が一目で分かる。住民が状況に応じて取るべき自分の行動を整理しておくマイ・タイムラインの記入欄もあり、地域の全世帯に配布されている▼行政機関やインフラ管理者から策定が始まったタイムラインは、企業や学校などに広がりつつある。住民一人一人が〈自ら考え命を守る避難行動の一助〉となるマイ・タイムラインも作成して災害に備えたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=156395

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