2023年9月27日水曜日

回転窓/三方良しの防災力強化

 アジア初となる危機管理学部を2004年に開設した千葉科学大学(千葉県銚子市、東祥三学長)。学生は専門のプログラムにより、日本防災士機構が認証する「防災士」の資格を取得できる▼防災士を取得した学生は、災害などの非常時には身に付けた知識やノウハウを生かし、自助はもちろん、周囲の人々への共助に大きく貢献すると期待される。発災時にとどまらず、平時でも活躍の場を創出するなど、資格取得のインセンティブを高める必要性を指摘する声もある▼関東地方整備局の利根川下流河川事務所は同大と連携し、防災士の学生らが地域の防災活動を支援する取り組みを始める。小中学校での防災教育の準備や授業などを手伝うという▼流域一帯の関係者の協力を促す流域治水の一環。学生はさまざまな経験を積め、事務所側は多くの学校で効率良く防災教育を実施できる。職員や先生たちの負担軽減にもつながる▼「防災は学生の素養」(東学長)とする同大では、防災士の女子学生が防災教育の授業で講師を務める練習を始めたそう。大学と行政、小中学校による三方良しの取り組みが地域の防災力をさらに高める。

source https://www.decn.co.jp/?p=156803

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