2024年4月1日月曜日

回転窓/どんな時も一人ではない

 競泳の池江璃花子選手(23)がパリ五輪代表に選ばれ、3大会連続の出場を決めた。先月の代表選考会で女子100メートルバタフライ決勝後に話した「水泳も、きついことも楽しいと思える日をどんどん増やしたい」(時事)のコメントが頼もしく、五輪での活躍が期待される▼白血病を克服し、実戦復帰したのは4年前。翌年の東京五輪に出場するが、五輪の個人種目で戦うのは2大会ぶりとなる。心からエールを送りたい▼10代で長期療養を余儀なくされた。日本のトップスイマーに返り咲くまでにどれほどの努力を重ねたのか。強い意志を持ちつつも不安な日々であったかもしれない▼きょう1日は各地で入社式や入庁式が行われる。新社会人の皆さんは期待と不安が入り交じった心境だろうか。一人で悩みを抱え込まず、周りの人に相談し支えてもらう。そう思えることもこれからの社会人生活ではきっと大きい▼池江選手は以前、〈応援してくださる皆様へ〉とこんなメッセージをつづっている。「どんな時でも1人ではない事を忘れません」(オフィシャルサイトより)。支えてくれる多くの人の思いと一緒に臨む五輪であろう。

source https://www.decn.co.jp/?p=162319

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