2024年4月19日金曜日

回転窓/災害への備えを

 17日深夜に豊後水道を震源とするマグニチュード6・6の地震が発生した。津波は発生しなかったものの、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱の揺れを観測。両県で震度6弱以上の地震は初めてで、不安な夜を過ごされた方が多かろう▼政府や地方自治体らは発災直後から対応に追われた。岸田文雄首相は、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組むよう指示した▼18日午前時点では、土砂崩れや落石、倒木により一部道路が通行止めとなっている。宿毛市内では水道管が破損して漏水も発生。応急復旧作業が進められている▼今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域内だった。不安がよぎるが、気象庁は17日未明の会見で、巨大地震の可能性が急激に高まっている状況にはないとの見解を説明。地震の規模が基準を下回っていることや、地震の発生メカニズムが違うことを理由に挙げた▼どちらにせよ、備えが大事であることに変わりはない。これから梅雨の時期が近づいてくる。自然災害の予測は難しいが、被害を軽減する技術は整ってきている。国土強靱化に向けて事前防災対策をしっかりと推し進めたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=162850

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