2026年7月23日木曜日

サンケイビル/木造ビルの展開に注力/施工時のCO2排出量削減

 サンケイビルが木造ビルの展開に力を入れる。鉄骨の量を減らすことで建設時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減。環境負荷を緩和し、持続可能な社会の実現を後押しする。使用する木材は高い耐火性能を持たせることで入居者が安心して働ける環境を整える。都市で働く人が森や木の循環に触れられる場も創出する。
 同社が東京都千代田区で建設していた木造とS造のハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が22日にオープンした。9階建て延べ1072平方メートルの規模。同規模のS造ビルに比べ、59・1トンの鉄を木に置き換えた。施工時のCO2排出量は鉄を使った場合に比べ112・3トン減らした。耐火性能の高い木材を使い、安全性も高めた。
 ビルの所在地は千代田区東神田2の8の16(敷地面積169平方メートル)。JRなどが乗り入れる秋葉原駅から約530メートル南東に位置し、神田川に面している。設計は熊谷組、施工を熊谷組・住友林業JVが担当した。
 柱や梁、床の木材には熊谷組が開発した「環境配慮型λ-WOODII(ラムダウッド・ツー)」を採用した。木造の構造体に強化石こうボードで耐火層を設けた木造耐火技術。60~120分の耐火性を備えている。最上階の柱は木材を耐火被覆として利用した鉄骨部材「ドレスウッド」を使った。
 ビルが立地する場所にはもともとサンケイビルが所有するオフィスビルが立っていた。既存ビルの杭は残しつつ、その間に新築杭を支持層まで打ち込んで新たな建物を支えている。
 サンケイビル技術本部建築技術部の稲岡理絵マネジャーは22日に開いた発表会で「さまざまな技術を組み合わせているので、木造や一部木質化を他の設備も展開していけたら」と今後の方向性を話した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186265
via 日刊建設工業新聞

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