放鳥されたトキの位置情報を市町村単位で公開する取り組みが始まった。定着が妨げられないよう詳細は非公開だが、環境省の野生復帰の活動に生かされる▼トキの保護を巡っては、2010年に保護施設の個体が動物に襲撃された痛ましい事故があった。当時、責任を痛感し、悲嘆する地方環境事務所の担当者らを幹部が「ここからだよ」と励ましたと聞いた▼八つある同省の地方環境事務所の名称が1日からそれぞれ地方環境局に改まった。これまで災害の現地対策本部の会合などでは、事務所というだけで他省庁の地方支局の後ろに配置されることもあったのだそう▼各環境局の所在地や管轄区域は事務所と同じで、引き続き環境政策を地域の現場組織として担う。トキも熊も脱炭素も、大気や水、災害廃棄物処理まで。所管が多くて広い環境行政は、それだけ国民に近い存在でもある▼5月末、石川県内で初めて本州にトキが放鳥された。職員や関係機関の熱心な活動とひたむきな思いが結実した。位置情報が分かるのはこの8羽。局になっても続いていく各事務所の取り組みがある。各地の身近な局の活動が知られたらいい。
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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185715
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