清水建設が冷蔵倉庫の設計手法を抜本的に見直した。各階に断熱パネルで囲った区画を設けて冷却空間を創出する「パネル冷蔵倉庫システム」の新タイプを開発。従来は建物の外周と内側で一体だった躯体を切り離し、建物内側の躯体だけを断熱パネルで覆う構造にした。冷却効率の向上や倉庫面積の拡大を実現し、ライフ・サイクル・コスト(LCC)を大幅に抑える。初弾として千葉県市川市で自社開発する物件に適用する。
新技術は、パネルシステムと並ぶ冷蔵倉庫の一般的な形式である「躯体システム」の要素技術を融合して開発した。躯体システムは壁と床、天井に断熱材を直接施工し、建物内部全体を冷却する。冷却空間を設ける建物内側の躯体とフレームを、建物外周躯体のフレームで包み込む二重架構を採用。外周躯体のフレームが地震力を負担するため、建物内側フレームの部材断面が小さくできる。柱間隔の長スパン化も可能になる。
構造的に独立した建物内側フレーム全体を大型の断熱パネルで囲むことで、気密性と断熱性が増し冷却効率も高まる。従来のパネル冷蔵倉庫に比べ、建物高さを最大12%、断熱パネル施工面積は50%、空調負荷を15%抑えられる。倉庫面積は5%拡大する。初期投資と維持管理コストの削減にもつながる。
1日に市川市塩浜3で着工した「(仮称)エスロジ市川2期計画」に適用する。建物はS一部RC造4階建て延べ1万3200平方メートル。同規模の従来型パネル冷蔵倉庫と比べ、建物高さを1・7メートル、断熱パネル施工面積は4500平方メートル、空調負荷を年間250万円超抑えられると見込む。倉庫面積は300平方メートル広くなる。同計画をモデルケースとして積極的に提案していく。
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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185750
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