2026年7月24日金曜日

回転窓/漫画で触れる職人の魅力

 待ち望んでいた漫画作品の第2巻が発売された。伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く『神田ごくら町職人ばなし』(坂上暁仁著、リイド社)。人気作品とあって先日訪れた書店には平積みされていた▼おけ職人や刀鍛冶、畳刺し、左官といった職人の技と意地を静かな熱さで伝える短編集の前作に対し、今作は長編。職人の試練と宿命を描く建具屋編を完全収録している▼仕事は早いが全てにおいてずさんな建具職人・惣次が、親方の厳しい教えに反発し賭場で渡世の争いに巻き込まれていく。命と引き換えに命じられた建具修理に没頭する中で、親方の思いに気付き、そして建具の技と道具の大切さに目覚めるという展開だ。読者は圧巻の描写に引き込まれる▼神田ごくら町は粋でいちずな職人の町として描かれているが、小欄が暮らす東京の下町も職人の町。畳や表具、指し物、のれん染めなど職人たちの息遣いを感じるが、いつまで続くのか不安も少なくない▼手仕事を通じて生み出された製品や空間には、作り手の技術やぬくもり、情熱が宿る。そうした職人の魅力に、一つの漫画作品を通じて触れられる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186294
via 日刊建設工業新聞

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