2026年7月6日月曜日

東亜建設工業ら/制振ブレースを低コスト化/鋼材だけで構成

 東亜建設工業など3社が新タイプの建築物向け制振ブレースを開発した。鋼材だけで構成し、特殊な加工や溶接方法を必要とせず製作できる。同程度の性能を備えた従来のブレースに比べ、コストを抑えた。物流施設をはじめ、商業施設や事務所ビルなど幅広い用途に向けた低コストの耐震・制振対策として提案し、BCP(業務継続計画)への貢献を目指す。
 「折返しプレート式座屈拘束ブレース」を青木あすなろ建設、名構設計(名古屋市中区、大谷智徳代表取締役)と共同開発した。物流倉庫で一般的なブレース付きラーメン構造に採用される座屈拘束ブレースの新タイプとなる。日本ERIの構造性能評価を取得しており、現在は特許を出願中だ。
 鋼材の塑性変形でエネルギーを吸収するダンパー部と支持材で構成する。主架構とは一般的なボルト接合で接続する。並列に配置した複数の鋼板を直列に接合。ダンパー部は、断面の異なる9枚の鋼板(芯板1枚、中板6枚、外板2枚)を一筆書きのように折り返し、鋼板の両端部に設けたプレートと互い違いに接合する。鋼板同士の隙間を適切に管理して重ねることで、圧縮力が作用する鋼板の座屈を隣接する鋼板が拘束する効果を発揮する。
 ダンパー部の断面積と長さ(折り返し位置)を調整することで、耐力と剛性を自由に調整できる。構成部材はすべて鋼材で、特殊な加工や溶接方法は不要。定量的な効果は公表していないものの、鋼材に加えて鋼管やモルタルなども使用する従来の座屈拘束ブレースに比べ、コストを低減した。設計時の想定を超える変形が生じても急激な耐力低下を起こさないフェールセーフ機構も備える。
 今後は物流倉庫をはじめ、幅広い用途の実物件に適用し、防災・減災やBCPを支えていく。技術のさらなる高度化も目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185811
via 日刊建設工業新聞

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