三井不動産は23日に都内で会見を開き、ロジスティクス部門の事業展開を説明した。海外を含めた開発物件が88件、累計投資額は役1兆4000億円に達した。開発中の案件が24件(総延べ約140万平方メートル)あり、年度内に「MFIP海老名&forest」など4件が完成する。今後は物流だけでなく、データセンター(DC)や研究所なども開発ターゲットに位置付け、「産業デベロッパー」としての地位を確立する。DC分野の投資規模は2035年度までで6000億円以上を計画している。
ロジスティクス部門の中核となる物流施設は、26年度中に「MFIP海老名&forest」「(仮称)MFLP入間II」「(仮称)MFLP三郷」の3棟が完成予定。倉庫以外では「相模原DC計画」も27年1月の完成を控える。
さらに同9月には大坂都心エリアの旗艦施設となる「SGリアルティ・MFLP大坂加島」(延べ21・1万平方メートル)、28年9月には「NLFP・LOGIFRONT京都八幡I・II」(総延べ23・9万平方メートル)などの大型案件が竣工見込みだ。会見で涌井耕人ロジスティクス事業部長兼イノベーション推進室長は「年6~8件を安定的に供給していきたい」との考えを示した=写真。
ただ建築費の高止まりで、市場環境の厳しさは増している。冷凍冷蔵倉庫の開発など物流倉庫の付加価値向上に取り組む。人流創造など街づくりとの連携や防災機能の付与など、同社の強みとする「街づくり型」の物流倉庫開発に一層力を入れる。蓄電池やコンテナ型DC、ペロブスカイト太陽電池など先端技術などの導入を検討する。
将来的な自動運転への対応も視野に入れる。25年4月に自動運転車両向け地図サービスを提供するダイナミックマッププラットフォームと提携協定を締結。今月21日には自動運転トラックを開発するT2(東京都千代田区、熊部雅友代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)への出資も発表した。さらにトラックバースの荷役時間管理ソフト「&LOGI Berth」を開発し、サービス展開を検討しているという。
DC事業は現在、運用中3棟、開発中が7棟。主に東京・多摩エリアと大阪・北摂エリアを中心に開発していく方針。目標額は昨年発表した35年度までに6000億円超を据え置いたが涌井部長は「既に開発中案件だけで3000億円を超えている。柔軟に対応したい」と述べ、目標の上方修正に含みを持たせた。エリア面でも「実需を拾っていきたい」と多摩、北摂エリアに限らず開発案件を模索していく姿勢を見せた。
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