2026年7月1日水曜日

フジタ/山岳トンネル覆工コンクリ、圧力に応じ圧送速度制御/連続で自動打設可能に

 フジタは、山岳トンネル工事でセントル(移動式型枠)にかかる圧力を監視・制御しながら、覆工コンクリートを連続して自動打設するシステムを開発した。圧力を随時監視し可視化する独自技術と、岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義代表取締役)が開発した自動打設対応のセントルを組み合わせた。広島県呉市で施工中のトンネル工事に導入し、最大50%の省人化を実現している。
 山岳トンネル工事は、覆工コンクリートの自動打設でセントルにかかる圧力が上昇すると、緊急停止などの措置を取る。自動打設が中断し、自動化のメリットを阻害してしまう。フジタは圧力に応じてコンクリートのポンプ圧送速度を制御し、円滑に自動打設する「ポンプ圧送速度制御システム」を実用化した。
 同社は圧力の状況をリアルタイムに監視し、コンクリートの充填性を高めて空隙発生を防ぐ独自技術「圧力ウォッチャー」を保有。これに岐阜工業の「トンネル二次覆工自動打設スライドセントル」(国土交通省の新技術情報提供システム〈NETIS〉登録技術)を組み合わせた。圧力値を3段階に設定し、それぞれに応じてポンプ圧送速度を制御する。
 フジタは施工中の「広島呉道路呉トンネル工事」(西日本高速道路中国支社発注)に新システムを導入。高速道路会社のトンネル工事でバイブレーションを用いながら中流動コンクリートを打設する。このため圧力ウォッチャーとトンネル二次覆工自動打設スライドセントルに、「トンネル二次覆工自動型枠バイブシステム」(岐阜工業、NETIS登録技術)を加えた。
 覆工作業はこれまで1班6人編成だが、自動打設の適用で4人編成になった。今回のシステム導入でさらに1人削減でき、3人編成が可能。従来と比べ作業員を半数に減らせる。自動打設を止めないことで打設時間が短縮できるため、翌日の脱型までの養生時間をより長く確保。圧力を適切に制御することで所定の出来形を着実に確保するなど品質向上につながっている。
 呉トンネル工事は延長3249メートルのうち、2376メートルがトンネル区間。工事の進捗状況は6月30日時点で、掘削約1645メートル、覆工約367メートル。工期は2021年6月~27年4月。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185673
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