2023年7月11日火曜日

回転窓未知への好奇心

 見知らぬものに対する知的好奇心は、さまざまな分野の発展になくてはならない人が持つ根源的な欲求と言えよう▼宇宙開発もその一つ。先人たちが地球の外に向けてきた好奇心は、学術的な発見にとどまらず、人類が宇宙に進出するための技術を進歩させてきた▼SF映画の巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督が1977年に製作した「未知との遭遇」。人類と異星人の接触を描き、世界的なヒット作品となった。映画の登場人物たちは、発光する謎の飛行物体への知的好奇心を抑えられず、その正体を明らかにしようと異常なほどの執着を見せる▼未知なるものを解き明かす取り組みは、他分野にも連鎖する。建設関連各社も地上で培った技術を、宇宙空間で生かそうと研究開発に注力。月面拠点建設に向け、国土交通省は有識者らで構成する「無人建設革新技術開発推進協議会」を2021年に設置し、関連技術の具体化を後押ししてきた▼23年度からは産学官の「宇宙を目指す建設革新会議」をスタートさせ、技術開発に本腰を入れる。こうした開拓の精神が社会に漂う閉塞(へいそく)感を振り払い、新時代を切り開く力となろう。

source https://www.decn.co.jp/?p=154644

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