2023年7月7日金曜日

建築へ級建築士に合格した俳優田中道子さん出演の対談番組がスタート

◇建築の魅力を広く伝えるきっかけに
1級建築士に合格した俳優の田中道子さんが、さまざまな分野のプロフェッショナルとの対談を通じて建築の魅力に迫るBSテレ東の番組『築き人』(提供・総合資格)が、6日に始まった。人生を築く人と建物を築く人という両者を「築き人」と称し、ゲストの人生や縁のある建物を紹介。建築の面白さや優れた技術に焦点を当てることで、多くの人に関心を持ってもらう。田中さんは「世の中に欠かせない仕事を手掛ける建設業界を盛り上げたい」と話す。
同番組は毎週木曜日の午後8時49分からの放送で、3分30秒のミニ枠となる。コンセプトは「二つの視点から見る建築」。スポーツ選手や芸術家など異業種のプロフェッショナルとの対談で互いが築いてきたものをひもときながら、人と建築が共に成長して文化をつくり上げてきたことや、建築が持つ本質的な魅力を伝えていく。
ゲスト1人が2週にわたり登場する。1週目はゲストが歩んできた道を、2週目は田中さんからの視点でゲストに縁のある建造物を紹介する。初回のゲストは、ブランド「エズミ(Ezumi)」を手掛けるデザイナーの江角泰俊氏。建築家の隈研吾氏が設計し、同ブランドのショー会場として用いられた「サニーヒルズ南青山」(東京都港区)を軸にトークを繰り広げる。
田中さんは、2013年に静岡文化芸術大学デザイン学部空間造形学科を卒業し、同年2級建築士に合格した。大手芸能事務所のオスカープロモーション(東京都港区)に所属して芸能活動をする中で、1級建築士も目指すことを決意。ドラマや舞台、バラエティー番組などで活躍する合間を縫って総合資格学院(岸和子学院長)に通って勉強し、22年度の試験に初挑戦で合格した。
今年1月に同学院が開いた祝賀会に田中さんが参加し、総合資格の小野寺優プロモーション戦略本部執行役員と建設業界を盛り上げたいと意気投合したことが、番組企画につながった。小野寺氏は「建設業界の社会貢献や建築の楽しさを、もっと知ってもらいたいという思いが強かった。ちょっと知識があるだけで、いつも見ていた何げない風景が違って見えるはず。そうした時間が提供できるとありがたい。できるだけ長く続けたい」と話している。
詳細は特設サイト(https://www.shikaku.co.jp/topics/kizukibito/)へ。

□田中道子さんに聞く/新番組に懸ける思いは□
--番組への意気込みを。
「私は試験に受かっただけだが、だからこそ建築を知らない方にもソフトに伝えることができると思い引き受けた。子どもにも大人にも建築のことを知ってもらい、建築業界との橋渡し役になりたい。私自身、1級建築士試験のために勉強したことで建築への見方がガラッと変わった。世界がもっとすてきに見えたり、格好良く見えたり、視野と世界が広がってアップデートされていくような番組にしたい。建築業界の方々が黙々と頑張っている姿も伝えていきたい」
--撮影の感想を。
「その道を究めているプロフェッショナルの方から、1冊の本を読むような内容の濃い話を聞かせていただける。とても楽しい。短い番組だが、視聴者がはっと気付くような瞬間があると思う。できるだけ深いところまで聞きたいので、撮影前は一生懸命勉強している。人生100年時代と言われていて、リスキリング(学び直し)も話題になっている。ゲストに感化されて、新しい勉強を始めるかもしれない。スポンジのように何でも吸収する気持ちで臨む」
--今後に向けては。
「1級建築士の試験に合格したことで人生が変わった。勉強について行けずに何回も泣いたが、総合資格学院にスパルタで鍛えてもらい頑張って良かった。建築だけではなく、新しい知識を得ることがとても楽しい。長寿番組になるよう頑張りたい」
「レギュラー出演している『解体キングダム』(NHK総合)で建設現場に足を運ぶと、現場の方に声を掛けてもらえるようになった。だが、建築業界の皆さんにはまだまだ足元にも及ばないと思っている。(1級建築士の登録に必要となる)実務経験の面からも挑戦していく。芸能活動をしっかりやりながら、(多彩な分野で仕事ができるような)三足、四足のわらじを目指して頑張りたい」。

番組での一コマ(総合資格提供)
田中道子さん
総合資格の小野寺執行役員
source https://www.decn.co.jp/?p=154527

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