行動制限のない夏を迎え、全国各地で花火大会やお祭り、海水浴など夏の風物詩が戻ってきた。わが家ではベランダの朝顔のつるが日に日に伸び、花が咲くのを楽しみに待っている▼ベランダに風鈴をかけるのも夏の風物詩の一つ。風に揺られ「チリンチリン」と心地よい音を聞くと涼しく感じる。実際に気温は下がらないが、この感覚は脳の勘違いだとされる▼日本人の脳は「風鈴がなる、風が吹いている、涼しい」と条件反射を起こし、風鈴の音を聞くと体の表面温度が下がるそうだ。風鈴になじみのない外国人は風鈴の音を聞いても涼しさと結び付かないので、涼しさを感じることはないという▼各地で猛烈な暑さが続く。関東から近畿の内陸部を中心に最高気温が40度に迫る体温超えの暑さとなり、気象庁などが「災害級の危険な暑さ」と警鐘を鳴らしている▼屋外作業の多い建設現場では水分・塩分補給やファン付き作業着の着用といった熱中症対策が講じられ、ウエアラブル端末でバイタル(生体情報)を収集・分析し症状の予兆を検知する技術も実用段階にある。あの手この手を使い、危険な暑さを乗り切りたい。
source https://www.decn.co.jp/?p=155096
0 comments :
コメントを投稿