2023年7月6日木曜日

回転窓植物と建築の変化

 リビングや寝室にしようか、それともベランダがいいか。土を必要としないユニークな特性を持つエアプランツは、インテリアの一つに取り入れやすいが、どこに置くかで頭を悩ます▼自宅で1年ほどあちこちを移動させていたが先日、初めて赤い色の花を咲かせた。手入れといっても霧吹きスプレーでときどき水を与えるくらい。土から栄養もとらず、どうして花が咲くのだろうか。そんな不思議な生態はこれから詳しく調べるとして、リビングが現在の定位置となり空間を彩っている▼植物を育てる楽しみの一つが「変化」を見られること。季節や年月の経過を感じる植栽は多く、室内やベランダにとどまらず建築自体にも豊かな表情を与えてくれる▼建築は竣工とともに完成するのではないと言われる。経年変化があり、設備や家具なども入れ替わる。植物もその変化に欠かすことのできない要素であろう▼年月を重ねて変化し、居心地がよく豊かな空間を生み出している建物に出会うと、住む人や使う人、それを設計した人や造った人たちのすごさを感じる。竣工時の写真では描写しきれない、建築の変化を楽しみたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=154485

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