2023年7月4日火曜日

村本建設/奈良県十津川村で万博河瀬館安全祈願祭開く

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、映画監督の河瀬直美氏が手掛けるテーマ事業のパビリオン「いのちのあかし」建設の安全を祈願する神事が2日、奈良県十津川村立旧折立中学校で行われた=写真上。施工者の村本建設が主催。河瀬館は廃校となった折立中学校と京都府福知山市立細見小学校中出分校旧校舎の木材などを使い、W造のエントランスや「対話シアター」「森の集会所」をつくる。40人が参列し、施設の無事完成と事業の成功を祈った。
神事では河瀬氏や小山手修造十津川村村長、村本建設の先山正登執行役員大阪支店長らが神前に玉串をささげた。
河瀬氏は「地元の女性から聞いた言葉『助け合うわだ』は、十津川村の精神性『助け合い』を表す。この精神性を戦争と分断が続く世界に発信したい。集落の人たちが木を切り、建てた、思いのこもった校舎を使うパビリオンで、人類と人類の対話を目撃してほしい」と語った。
建築家の周防貴之氏(SUO、京都市上京区)は「校舎を丁寧に解体し、万博会場で再構築して、その先も活用できればと思う。丁寧に組み立て直すことは難しいが、大切に扱うことが醍醐味(だいごみ)でもある」と述べた。
先山支店長は「この校舎に関わった皆さまと、パビリオン事業を進める関係者の思いを受け止めて守る。気を引き締めて社員一丸となって、当社の経験と技術を投入し、安全に完成させたい」と力を込めた。
河瀬館の構造はW造で、総延べ面積は約1500平方メートル。エントランスと森の集会所に旧折立中学校の部材を使用する。2日に旧折立中学校の解体工事を開始し、24年12月ごろ万博会場に河瀬館の姿が現れる見通し。実施設計・施工者は村本建設・SUO・平岩構造・総合設備グループが担当する。



source https://www.decn.co.jp/

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