2022年1月14日金曜日

【移行日は4月4日】東証新市場区分、建設業は156社、プライム88社

 東証が11日に発表した新市場区分の移行企業のうち、日本取引所グループ(JPX)の新市場区分検索システムで建設業に分類される企業は156社だった。
 内訳はプライム88社、スタンダード61社、グロース7社。建設コンサルタントやメーカーも含めた主な建設関連企業は次の通り。証券コード順。

 【建設業】

 〈プライム〉

 ▽ショーボンドホールディングス(1414)▽ミライト・ホールディングス(1417)▽第一カッター興業(1716)▽安藤ハザマ(1719)▽東急建設(1720)▽コムシスホールディングス(1721)▽高松コンストラクショングループ(1762)▽オリエンタル白石(1786)▽大成建設(1801)▽大林組(1802)▽清水建設(1803)

 ▽飛島建設(1805)▽長谷工コーポレーション(1808)▽松井建設(1810)▽鹿島(1812)▽不動テトラ(1813)▽大末建設(1814)▽鉄建建設(1815)▽西松建設(1820)▽三井住友建設(1821)▽大豊建設(1822)▽奥村組(1833)▽東鉄工業(1835)▽イチケン(1847)

 ▽淺沼組(1852)▽戸田建設(1860)▽熊谷組(1861)▽矢作建設工業(1870)▽ピーエス三菱(1871)▽NIPPO(1881)▽東亜道路工業(1882)▽日本道路(1884)▽東亜建設工業(1885)▽日本国土開発(1887)▽若築建設(1888)▽東洋建設(1890)▽五洋建設(1893)

 ▽世紀東急工業(1898)▽福田組(1899)▽住友林業(1911)▽大和ハウス工業(1925)▽ライト工業(1926)▽積水ハウス(1928)▽日特建設(1929)▽ユアテック(1934)▽日本リーテック(1938)▽四電工(1939)▽中電工(1941)▽関電工(1942)▽きんでん(1944)▽トーエネック(1946)▽住友電設(1949)▽日本電設工業(1950)

 ▽エクシオグループ(1951)▽新日本空調(1952)▽九電工(1959)▽三機工業(1961)▽日揮ホールディングス(1963)▽高砂熱学工業(1969)▽朝日工業社(1975)▽明星工業(1976)▽大気社(1979)▽ダイダン(1980)▽日比谷総合設備(1982)▽インフロニア・ホールディングス(5076)▽東洋エンジニアリング(6330)

 〈スタンダード〉

 ▽JESCOホールディングス(1434)▽技研ホールディングス(1443)▽太洋基礎工業(1758)▽工藤建設(1764)▽富士古河E&C(1775)▽三井住建道路(1776)▽ETSホールディングス(1789)▽大本組(1793)▽マサル(1795)▽守谷商会(1798)▽第一建設工業(1799)

 ▽佐藤渡辺(1807)▽錢高組(1811)▽佐田建設(1826)▽ナカノフドー建設(1827)▽田辺工業(1828)▽土屋ホールディングス(1840)▽大盛工業(1844)▽富士ピー・エス(1848)▽南海辰村建設(1850)▽森組(1853)▽北野建設(1866)▽植木組(1867)

 ▽大成温調(1904)▽日本基礎技術(1914)▽巴コーポレーション(1921)▽弘電社(1948)▽サンテック(1960)▽テクノ菱和(1965)▽千代田化工建設(6366)

 【建設関連業】

 〈プライム〉

 ▽日本工営(1954)▽E・Jホールディングス(2153)▽ヒューリック(3003)▽野村不動産ホールディングス(3231)▽東急不動産ホールディングス(3289)▽宮地エンジニアリンググループ(3431)▽川田テクノロジーズ(3443)▽シーアールイー(3458)▽プロパティエージェント(3464)▽昭和電工(4004)▽東ソー(4042)

 ▽トクヤマ(4043)▽セントラル硝子(4044)▽エア・ウォーター(4088)▽積水化学工業(4204)▽アイカ工業(4206)▽宇部興産(4208)▽Sansan(4443)▽大日本塗料(4611)▽日本ペイントホールディングス(4612)▽関西ペイント(4613)▽オリエンタルランド(4661)▽ニチレキ(5011)▽ENEOSホールディングス(5020)▽AGC(5201)

 ▽住友大阪セメント(5232)▽太平洋セメント(5233)▽日本ヒューム(5262)▽日本コンクリート工業(5269)▽TOTO(5332)▽ニチアス(5393)▽日本製鉄(5401)▽JFEホールディングス(5411)▽三菱マテリアル(5711)▽古河電気工業(5801)▽住友電気工業(5802)▽横河ブリッジホールディングス(5911)▽駒井ハルテック(5915)▽三和ホールディングス(5929)▽文化シヤッター(5930)▽三協立山(5932)▽LIXIL(5938)

 ▽岡部(5959)▽ナブテスコ(6268)▽コマツ(6301)▽住友重機械工業(6302)▽日立建機(6305)▽クボタ(6326)▽月島機械(6332)▽ダイキン工業(6367)▽フジテック(6406)▽新晃工業(6458)▽日立製作所(6501)▽三菱電機(6503)▽明電舎(6508)▽沖電気工業(6703)▽能美防災(6744)

 ▽横河電機(6841)▽アズビル(6845)▽遠藤照明(6932)▽三井E&Sホールディングス(7003)▽日立造船(7004)▽IHI(7013)▽極東開発工業(7226)▽KYB(7242)▽大建工業(7905)▽イトーキ(7972)▽日本ユニシス(8056)▽内田洋行(8057)▽サンゲツ(8130)▽三井不動産(8801)▽三菱地所(8802)▽平和不動産(8803)▽東京建物(8804)▽住友不動産(8830)

 ▽明和地所(8869)▽ゴールドクレスト(8871)▽東武鉄道(9001)▽相鉄ホールディングス(9003)▽東急(9005)▽京浜急行電鉄(9006)▽小田急電鉄(9007)▽京王電鉄(9008)▽京成電鉄(9009)▽富士急行(9010)▽JR東日本(9020)▽JR西日本(9021)▽JR東海(9022)▽西武ホールディングス(9024)

 ▽TREホールディングス(9247)▽人・夢・技術グループ(9248)▽メタウォーター(9551)▽建設技術研究所(9621)▽カナモト(9678)▽西尾レントオール(9699)▽日本空港ビルデング(9706)▽乃村工芸社(9716)▽丹青社(9743)▽応用地質(9755)▽オオバ(9765)▽福井コンピュータホールディングス(9790)▽ジェコス(9991)

 〈スタンダード〉

 ▽明豊ファシリティワークス(1717)▽オリエンタルコンサルタンツホールディングス(2498)▽ケー・エフ・シー(3420)▽川崎地質(4673)▽構造計画研究所(4748)▽旭コンクリート工業(5268)▽チヨダウーテ(5387)▽元旦ビューティ工業(5935)▽東洋シヤッター(5936)▽不二サッシ(5940)

 ▽ERIホールディングス(6083)▽FCホールディングス(6542)▽DNホールディングス(7377)▽丸藤シートパイル(8046)▽ダイビル(8806)▽明豊エンタープライズ(8927)▽新京成電鉄(9014)▽パスコ(9232)▽アジア航測(9233)▽丸紅建材リース(9763)▽いであ(9768)

 〈グロース〉

 ▽スパイダープラス(4192)。

【回転窓】問いを作る力

  英国を拠点に活動する匿名の芸術家、バンクシーの作品を集めた世界巡回展が東京都内で開催中だ。社会風刺を盛り込んだグラフィティ作品を壁などに無許可で描き、賛否が湧き上がることで知られる▼17日からVR(仮想現実)で街並みに描かれた作品を楽しむコンテンツが公開される。すぐに消されてしまい、幻となった作品も体験できるそうだ▼アートのありようは、時代とともに変化しており、デジタルとの融合も進む。昨年には米国出身アーティスト、ビープルのデジタルコラージュ作品が約75億円で落札され話題となった▼現代の社会に対して「問い」を投げ掛けること。それが「アート思考」である。アートディレクターの吉井仁実氏が近著『〈問い〉から始めるアート思考』(光文社)で指摘している。社会の変化に感応しながら挑戦するようなアーティストに注目するそうだ▼DX(デジタルトランスフォーメーション)やコロナ禍で社会が変わろうとしているのは周知の事実。だが、どのような方向性へと突き進むのかは必ずしも見通せていない。都市を担う建設産業にも課題設定力が問われているのだろう。

【高さ300mから東京都心を一望】2027年竣工予定のトーチタワー、高層部に賃貸住宅

トーチタワー(中央)の完成イメージ(報道発表資料から)

  三菱地所は、東京駅日本橋口で計画する国内最高高さの超高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」に賃貸住宅を配置する。オフィスが中心の大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアで初の賃貸住宅になる。

 高さ約300メートルの高層部に約50戸導入する方針。住戸の広さは70~400平方メートル台となる。トーチタワーは2023年度に着工し、27年度の竣工を目指している。同社によると、住宅機能の導入はコロナ禍前から検討していた。大丸有エリアに不足している住機能を補い、一帯の価値を高める狙いがある。

 トーチタワーは大規模再開発事業「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」の一環として整備する。63階建て延べ約54万平方メートル、高さ約390メートルの規模となる。オフィスや高級ホテル、ホールなどが入る。

2022年1月13日木曜日

【回転窓】筋書きのないドラマ

  明るい年を期待したのもつかの間、年末年始の気の緩みからか新型コロナウイルスの感染者が急増している。変異株への警戒感が高まり、飲食店を中心に通常営業の自粛を求める声が再び強まってきた▼東京・神保町の岩波ホールがコロナ禍による経営悪化を理由に、7月29日で営業終了すると発表。ミニシアターの草分け的な存在として知られ、独自色の強い作品上映で人気を集めた施設の閉館は、新型コロナの影響の根深さを再認識させる▼公式サイトによると、1968年に多目的ホールとして開館し、知られざる名作映画の上映運動「エキプ・ド・シネマ」を掲げ、74年から単館映画館として展開。これまでに65カ国271作品を上映してきたという▼足を運んで鑑賞した作品の中で思い出されるのは、メイベル・チャン監督の「宗家の三姉妹」。激動の近代中国史で政財界の主要人物らと結婚した姉妹の愛と葛藤を描いた人間ドラマはロングランヒットとなり、注目を集めた▼北京冬季五輪の開幕が迫る中国では、感染拡大の押さえ込みに追われる。トップアスリートたちによる筋書きのないドラマが見られるよう願いたい。

2022年1月12日水曜日

【大手ゼネコンらプライム選択】東証、新市場区分の結果発表


  東証は11日、株式市場の再編に伴う新市場区分の選択結果を発表した。大林組や鹿島、清水建設、大成建設ら大手ゼネコンをはじめ、多くの建設関連企業がプライム市場を選んだ。同日には東京・日本橋兜町の東証アローズのオープンプラットフォームで、東証の山道裕巳社長による式典が行われた。新年度最初の月曜日になる4月4日から新区分に移行する予定だ。

 上場企業のコンセプトをより明確にする狙いから従来の1部や2部、マザーズを▽プライム市場▽スタンダード市場▽グロース市場-に再編する。プライム市場は流通株式時価総額100億円以上、流通株式比率35%以上などの条件を満たし、海外も含めてさまざまな投資家と建設的に対話しながら企業価値向上を図る企業を対象とする。

 スタンダード市場は、十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場で、流通株式時価総額10億円以上、流通株式比率25%以上となる。グロース市場は、今後の成長が期待されるベンチャー向けマーケットという位置付けだ。

 従来の区分は各市場のコンセプトが曖昧になっていることなどが課題となっていた。各企業の経営方針を踏まえつつ上場企業の中長期的な価値向上などにつなげるため、市場区分を見直す。

【Park-PFIで2024年竣工目指す】須磨海浜水族園・海浜公園再整備、竹中工務店と鴻池組で着工

再整備後のイメージ(報道発表資料から)

  サンケイビルら7社グループは、神戸市須磨区で進める「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業」で施設の建設工事に5日着手した。老朽化した水族園を建て替えるとともに、隣接する海浜公園にホテルなどを整備する。園地とホテル、にぎわい施設、駐車場の設計は浅井謙建築研究所。竹中工務店が新水族館の設計を手掛ける。施工は園地と水族館が竹中工務店、ホテルと駐車場は鴻池組。にぎわい施設の施工者は決まっていない。

 事業では約14ヘクタールの公園のうち約10・2ヘクタールを再整備する。敷地の東側に遊具などを備える園地(区域面積4万8100平方メートル)と、レストランなどのにぎわい施設(3棟総延べ2012平方メートル)を配置。イルカやシャチを飼育する水族館(3棟総延べ2万2271平方メートル)を中央に整備する。二酸化炭素(CO2)の排出削減や感染対策などに向けた新技術を導入予定だ。

 西側には地産地消をテーマにした「価値体験型ホテル」(7階建て延べ7312平方メートル)と駐車場(計1110台)を整備する。駐車場は23年5月、園地とにぎわい施設は同9月、水族館とホテルは24年春の竣工を予定している。

 神戸市は再整備に当たり、Park-PFI(公募設置管理制度)を導入。19年にサンケイビルが代表のグループを選出した。構成員は▽三菱倉庫▽JR西日本不動産開発▽竹中工務店▽阪神電気鉄道▽芙蓉総合リース▽グランビスタ ホテル&リゾート-の6社。

【阪神・淡路大震災からまもなく27年】阪神高速道路会社、震災資料保管庫(神戸市東灘区)を特別公開


 阪神・淡路大震災の発生から17日で27年になるのを前に、阪神高速道路会社は8日、被災した構造物を保管している震災資料保管庫(神戸市東灘区)を特別公開した。事前に応募した約60人が来場。職員の説明を聞きながら震災の爪痕が残る展示品に見入り、防災意識を深めた。

 保管庫は震災の記憶を後世に伝えようと1999年に開設。RC製や鋼製の橋脚、橋桁、支承など34点を展示するほか、阪神高速の被害状況や復旧までの道のりを写真やパネルで紹介している。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止。例年は予約不要だが、今年は事前登録制にして実施した。見学者は昼夜を問わず復旧作業に当たった当時の映像を見た後、亀裂の入った橋脚や大きくゆがんだ橋桁などを見学した。

 震災当時、阪神高速道路公団職員だった坂下泰幸さんの講演も行われ、日本では明治以降、地震被害を受けながら新技術が開発されてきたことを紹介。「普段から研究を続けるといざというときに役に立つ。今後も知見を蓄積すべきだ」と強調した。

 この日は宮城県気仙沼市で語り部活動をしている気仙沼向洋高校元非常勤講師の芳賀一郎さんによる講演も行われ、身を守るための「自助力向上」の重要性などを説いた。

【アーバンサイクルスポーツの拠点に】広島競輪場再整備・運営、事業予定者にチャリ・ロト(東京都品川区)選定

施設の完成イメージ(報道発表資料から)
  広島市は、施設の再整備、維持管理、運営を一体的に行う「広島競輪場再整備・運営事業」の公募型プロポーザルで、チャリ・ロト(東京都品川区、上田博雄代表取締役)を事業予定者に選定した。審査委員会では、同者の提案を「自転車によるスポーツやレジャーなど多様なニーズに対応する複合的な施設としての完成度が高く、広島市への積極的な財政貢献も認められる総合的に優れた提案」と高い評価を受けた。3月の基本協定締結を目指す。次点はJPFだった。

 チャリ・ロトの提案によると、広島競輪場(南区宇品海岸3、区域面積6万7371平方メートル)を、競輪とアーバンサイクルスポーツが融合する市民参加型都市公園「アーバンサイクルパークス広島」として宇品地区の新たなシンボル施設に再生する。対象用地を公園エリア・中核エリア・アーバンサイクルスポーツパーク・拡張エリアの四つのエリアに設定し、来場者数の変化に柔軟に対応する。拡張エリアは大規模イベント時の駐車場として活用するほか、本格的なBMXレースを誘致する際の会場として位置付ける。

 主な施設として、約7500人を収容する競輪場、選手宿舎兼ホテル、BMX施設、キックバイクコースや遊具などを設置したキッズエリア、芝生広場、レストランなどを整備する。事業費は11億9962万7000円を想定。4月~2023年3月を設計に充てる。同1月~25年3月に解体・再整備し、同4月の業務開始を目指す。

2022年1月11日火曜日

【回転窓】日本建築界を温かく励ます

  建築評論家の馬場璋造氏は1990~2013年、会員に向けて音声メディア「今月の建築デザイン情報」を毎月発行していた。巻頭部で社会と建築界について熱く語る馬場氏の言葉に多くの方が耳を傾けたことだろう▼小欄の筆者も声を掛けていただき、このメディアで国際建築家連合(UIA)イタリア・トリノ大会(08年開催)の模様をリポートしたことがある。相手が話しやすい雰囲気を作りつつも、本質に迫る鋭い問いを投げ掛ける馬場氏。雑誌『新建築』の編集長を務めた編集者としての一面を見ることができた▼昨年12月に馬場氏が86歳で亡くなった。公平で誠実な目で都市や建築を俯瞰(ふかん)しながら建築界の人々を叱咤(しった)激励し、ある時は警鐘を鳴らしてきた人。建築界の代弁者として社会に都市や建築の本来の在り方も提唱した▼馬場氏は「世紀末は遅れてやってくる」と話した。1920年代に近代建築の方向性が定まり建築の20世紀が始まる。同様に建築の21世紀も2020年代に評価基準が定まると確信していた▼建築の21世紀を日本の建築界に託し、今も温かく励ましているに違いない。

【記者手帖】匿名記者の技を盗め

 ツイッターの検索欄に「匿名記者」と打ち込むと、本名を伏せた記者たちの投稿を見ることができる。最近のニュースについての議論から取材先との付き合い方、同業他社との腹の探り合いまで、ざっくばらんなやりとりが目を引く◆デスクの悪口ばかり書いている物騒な人もいる。これは一番面白い…と思うところだが、そうも言っていられない。自分自身、ことあるたびに「取材が足りない原稿が多い」としかられている◆匿名アカウントの中には、管理職とおぼしき人もちらほら。ある投稿には「若手に指導するときに自分の体験談を話すと自慢のようになってしまうが、抽象的なアドバイスは心に響かない」との悩みをつづっていた。なるほど、会社の先輩も胸中にこういう葛藤があるんだろうなと、分かったような気になってみる◆ただ顔が見えない書き込みを参考にするのはほどほどにしなければとも思う。匿名記者の一人とコロナ禍が一段落したら飲みに行こうかと話している。大いに盛り上がりそうな予感がするが、寅(とら)年に「大トラ」では元も子もない。楽しむだけでなく、しっかりと技を盗んで記者の力量アップにつなげたい。(恭)

【九州北部豪雨災害、復興事業進む】建設22社、福岡県朝倉・東峰地区で橋や堰堤をライトアップ

ライトアップした下久保橋(安全協議会提供)

  2017年7月に発生した九州北部豪雨の被災地域で、今年も建設会社らによる手作りのライトアップが行われている。国の復興事業で完成した橋梁や砂防堰堤を光で彩り、福岡県の朝倉・東峰地区における復興のシンボルにしようと複数の建設会社が協力した。今月末まで現地で見ることができる。

 21年12月15日に始まったこの取り組みは、九州地方整備局筑後川河川事務所の九州北部豪雨復興出張所管内で施工に携わる建設会社で作る安全協議会による自主的な活動。場所は、国の権限代行で整備した赤谷川に架かる下久保橋(朝倉市杷木林田地区)と、乙石川の萩尾沢川砂防堰堤(同杷木松末地区)の2カ所。

 「がんばろう朝倉」「安全協議会」といったメッセージやネーム入りの横断幕、看板を掲げ、ピンク、青、緑、黄、赤の5色を午後6時から10時まで点灯している。

復興を象徴する5色で砂防堰堤をライトアップ(安全協議会提供)

 安全協議会メンバーは▽久保組▽飛島建設▽森組▽高山組▽昭和組▽郷原組▽オリエンタル白石▽若築建設▽名村造船所▽廣瀬組▽江上建設▽松尾建設▽徳倉建設▽久富組▽森部建設▽福田組▽井樋建設▽新井組▽佐藤工業▽奥村組▽ノバック▽久富建設-の22社。前回のライトアップは20年12月から21年1月にかけて朝倉市の崩谷川砂防堰堤で行われた。

【BT+コンセッション方式のPFI採用】新秩父宮ラグビー場整備・運営、事業者選定手続き開始

プロジェクト全体完成イメージ(港区議会資料から)

  日本スポーツ振興センター(JSC)は7日、東京・神宮外苑で実施する「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」の一般競争入札(WTO対象)を公告した。BT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFIを採用する。参加申請書は財務部調達管財課へ持参か郵送で2月21日まで受け付ける。事業提案書と入札書は5月27日~6月1日に持参か郵送での提出を求める。8月22日に開札する。 入札には設計や建設のほか工事監理、開業準備、運営、維持管理、統括管理を担う企業グループが参加できる。代表企業には全省庁統一の競争参加資格のうち「役務の提供等」のA~C等級に格付けされ、関東・甲信越地域の競争参加資格を保有していることなどを求める。

 設計担当企業は文部科学省の競争参加資格で、設計・コンサルティング業務のうち「建築関係設計・施工管理業務」の認定を受けていることや、担当技術者が一定規模のスポーツ施設の設計に携わった実績などが必要になる。建設の担当企業には文部科学省の一般競争参加者の資格を持ち、建築一式工事で1200点以上、電気と管工事でそれぞれ1100点以上あることや、一定規模のスポーツ施設の建設工事に関わった実績なども求める。

 2021年12月にJSCは新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業をPFI法に基づく特定事業に選定した。10月に選定された事業者と特定事業契約を結ぶ。運営期間は28年度から30年間を想定している。

 建設地は明治神宮第二球場の解体跡地と新宿区道の一部(東京都新宿区霞ケ丘町3の2、敷地面積約4万3466平方メートル)。工事は2期に分ける。1期は明治神宮第二球場を解体後、24年2月1日以降に着工。28年4月1日までに供用を始める。2期は明治神宮野球場解体後33年3月1日以降に着工し、34年8月ごろに利用が可能となる。

【22年度下期の開業目指し工事進行】鉄道運輸機構、相鉄・東急直通線工事現場の動画公開

工事中の新横浜駅(鉄道運輸機構提供)

  鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、2022年度下期の開業を目指して工事が進む「相鉄・東急直通線」の工事現場動画を、動画投稿サイト・ユーチューブの「JRTT鉄道・運輸機構公式チャンネル」にアップした。

 相鉄・東急直通線は相鉄・JR直通線羽沢横浜国大駅から新横浜駅を経由し、東急東横線・目黒線日吉駅までを結ぶ延長約10キロの路線。開業後は相鉄線と東急線の相互直通運転となり、神奈川県央部や横浜市西部、新幹線停車駅の新横浜、東京都心がつながる。

 今回の動画は新横浜駅と新綱島駅の内装工事など、今しか見られない現場の様子を紹介。交通量が多く、住宅地も近い都市部での厳しい制約の中、施工上の安全配慮や工夫をしながら地下工事を進める最新の現場をリポートしている。時間は約10分。21年に制作した。

2022年1月7日金曜日

【回転窓】寄り添う気持ち

  新年を迎え3学期制の学校はきょうが始業式という地域も多かろう。学校が心待ちな子どもがいる一方、さまざまな事情で憂うつに思う場合もある▼起立性調節障害(OD)という病気をご存じだろうか。思春期に多い自律神経機能不全の一つ。立ちくらみや朝起き不良などを伴い重症化すると不登校につながってしまう。コロナ禍の外出自粛や運動不足から症状が悪化しやすいとの指摘もある▼自主映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2021」(主催・映画甲子園)で、OD経験を基にした作品「今日も明日も負け犬。」(福岡県立筑紫丘高等学校・映画今日も明日も負け犬。製作委員会)が最優秀作品賞に選ばれた▼友人らの力を借りながら夢に向かい奮闘して成長する主人公を描いた。撮影過程を記録したドキュメンタリーも制作。高校生監督の西山夏実さんが撮影途中に苦しむ姿もさらけ出している。いずれもコンクールホームページで公開中▼ODは甘えや怠けと勘違いされ追い詰められるケースもあるそう。他人からは見極めが難しい。想像力を持ちつつ寄り添う姿勢が求められるのだろう。

【パラアスリートや社内活動を積極支援】日本国土開発が東京都のスポーツ推進企業に

 

運動サークル「名古屋ゆる山クラブ」のメンバー(日本国土開発提供)

 日本国土開発が従業員のスポーツ活動の促進に向けた優れた取り組みや、スポーツ分野の支援を実施している企業を認定する東京都の「スポーツ推進企業認定制度」で、「令和3年度東京都スポーツ推進企業」に認定された。パラスポーツ選手の社員が出場する大会観戦機会の提供などの取り組みが評価された。

 スポーツ観戦機会の提供は本年度に始めた取り組み。同社は2019年に女子車いすバスケットボールの財満いずみ選手を採用した。財満選手が日本代表として東京2020パラリンピック競技大会に出場する際には、ウェブによる壮行会を開催したり、大会の中継スケジュールを社内で周知したりしてスポーツ振興に取り組んだ。

 健康経営の一環として取り組むサークル支援活動では、全国の拠点にあるマラソンやハイキング、バドミントンなど運動サークル18チームの活動費用を支援している。21年度からは毎回運動に取り組むことを条件に、文化系サークルも支援対象に追加した。

【墜落・転落災害防止目指す】墜落制止用器具、フルハーネス義務化に完全移行

フルハーネス安全帯の義務化で墜落・転落災害の根絶を目指す
(写真はイメージ、建災防提供)

  約3年間の準備期間を経て「フルハーネス型墜落制止用器具(安全帯)」の着用が2日から義務化に完全移行した。厚生労働省は近く建設業団体や販売店などに改正法令の内容を改めて伝える通知を出す。新規格に適合した製品の普及状況を追跡調査した結果も公表する予定だ。

 建設工事での墜落・転落災害は死亡など重篤な結果を招く危険性が高い。厚労省は高所作業の事故が後を絶たない状況を踏まえ関係法令を改正。墜落制止用器具で「フルハーネス型」の使用を原則にした。新規格に対応した胴ベルト型(一本つり)は高さ6・75メートル以上の場所で使用できない。

 墜落制止用器具のメインユーザーになる建設業界は、日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)と建設労務安全研究会(労研、本多敦郎理事長)が共同で墜落制止用器具の現場活用基準を策定済み。

 作業内容や高さなどの条件別にフルハーネス型や胴ベルト型の使い分けを整理している。

 建設業労働災害防止協会(建災防、今井雅則会長)は墜落制止用器具の知識に関する特別教育用のテキストを作成した。いずれも会員の現場にはフルハーネス型が普及していると見ている。

【建設業はカッコイイ!!】徳島建協、YouTubeに建設業PR動画


  徳島県建設業協会(徳島建協、西村裕会長)が建設業の魅力発信や担い手の確保を目的としたPR動画を作成した。県からの受託業務で昨年10月に作成した動画を徳島建協バージョンとして編集した。タイトルは「Super cool professional カッコイイ、希望の持てる、建設産業へ」。動画配信サイトのユーチューブにアップしている。

 会員企業らが施工する現場で動画を撮影した。農家ミュージシャン・こうすけさんが作詞・作曲した歌に乗せ、建設現場で活躍する技術者や技能者の姿を生き生きと映し出している。時間は3分5秒。建設業福祉共済団が制作協力した。

 徳島建協の小島祥圓専務理事は「建設業は社会の役に立つ仕事。どんな世界か中高生に見てほしい」と話す。