全国建設業協同組合連合会(全建協連、青柳剛会長)は、高校生以上の学生から工事現場の仮囲いのデザインを募集する「仮囲いデザインアイデアコンテスト」の作品提出の受け付けを開始した。デザインのテーマは「工事中と人々を結ぶ装置」。作品の提出期限は21日。公開プレゼンテーションや審査を経て、最優秀賞などを決める。青柳会長と建築関係の審査委員にコンテストへの思いを語ってもらった。
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コンテストの実施を発表した記者会見。 青柳氏㊨と古谷氏は建設業の魅力アップに意欲を見せた (18年10月18日、東京都内で) |
審査委員は、建築設計やデザインの専門家、国土交通省幹部などが務める。その一人、建築学会長の古谷誠章氏は、仮囲いについて「活気が伝わらない。迷惑の塊を包んでいるように思われていたら残念」と語る。


KOJICHUプロジェクトは、東京モード学園の学生がデザインした作業着を実際に仕立てた17年度の「ユニフォームデザインプロジェクト」に続く取り組みとなる。「日本中の建設現場をおしゃれにするくらいの気持ちで構わない」と青柳会長。宮崎氏は「私も参加したい」と笑顔を見せ、▽周辺環境を落ち着かせる▽SNS(インターネット交流サイト)での見栄えの良さ▽コストも当然意識-と注文を付ける。古谷氏は「にぎやかで活気があるポジティブな工事中を感じさせる案」を求める考え。大西氏は「大勢で一つの建築を造る現場の面白さが伝わる提案」を待つという。審査結果は2月14日に発表する。
□ユニホームは実際に着用□

レーシングスーツがモチーフの男性用、赤・白・黒のデザインと視認性の高さが特徴の女性用の作業着をそれぞれ最優秀賞に選定した。プロジェクトは、「業界全体のイメージアップを図る画期的な取り組み」(毛利信二前国土交通事務次官)と高く評価された。
6着の作業着が実際に仕立てられ、女性用の最優秀賞作品は群馬県建設業協会が会員企業の女性職員に着用してもらっている。
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