2019年1月21日月曜日

【国交省ら、3月中対面通行規制解除めざす】関空連絡橋、2月12~13日に修復桁架設へ

損傷部に取り付ける橋桁の製作状況
(IHIインフラシステム堺工場㊧と高田機工和歌山工場)
国土交通省と西日本高速道路会社は18日、台風21号の影響でタンカーが衝突、損傷した関西国際空港連絡橋(大阪府泉佐野市)について、2月12~13日の夜間に修復した橋桁を架設し、3月中に対面通行規制の解除を目指す方針を発表した。ゴールデンウイークまでの完全復旧を目標に作業を進めている。

 タンカーが衝突した連絡橋の空港島付近は上部の左右に高速道路上下線、下部の中央を鉄道が通る2層構造。タンカーが直接衝突した高速道路下り線の橋桁2本は、鉄道方向に最大4メートル程度ずれるなど大きな被害を受けた。

 西日本高速道路会社では、昨年9月12~14日に損傷した橋桁(A1~P2間188メートル)の撤去工事を実施。空港側のA1~P1間90メートルは既存桁の一部(55メートル)を再利用して製作し、損傷が大きかったP1~P2間98メートルはすべて造り直すことになった。

 橋桁の製作・架設工事は撤去工事に続きIHIインフラシステムが担当。A1~P1間の製作は下請として高田機工が担当している。

 新しい橋桁は、海上からフローティングクレーンを使用して2月12日夜間にA1~P1間、13日夜間にP1~P2間を架設する。その後、舗装や照明設置などの工事が順調に進めば、3月中に対面通行規制を解除し、上下線各2車線の4車線を確保する予定だ。

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