12月6日に開業する仙台市地下鉄東西線のレール締結式が2日、市中心部に近い大町西公園駅で行われ、市西部と沿岸を結ぶ延長13・9キロの線路が一本につながった。開業日が残り約10カ月に迫る中、土木本体工事に着手してから約8年でレール締結にこぎ着けた。
地下鉄東西線は市西部の起点となる八木山動物公園駅から東側の荒井駅に至る路線。13カ所の地下駅舎を設け、全国で7例目となるリニアモーター駆動車両を走らせる。
06年度に土木本体工事に着手し、東日本大震災で半年程度工事を止めたものの、工期短縮の工夫で開業年を予定通り15年度に間に合わせた。軌道工事には12年2月に着手。昨年7月にはすべてのトンネルが貫通した。今回、レールや枕木、リニアモーター式の列車を走らせるために不可欠なリアクションプレートの設置などを終えた。開業までに駅舎や信号などの設備工事を進める。
式典には、奥山恵美子仙台市長や鉄道建設・運輸施設整備支援機構東京支社の太野垣泰博支社長、施工関係者ら多数が参加。関係者14人でレールをつなぐ最後のボルトを締める儀式を行い、全線接続を祝った。
席上、奥山市長は「東日本大震災では構造体に大きな被害はなかったが、半年近く工事が止まった。そのせいで開業時期の見通しが暗くなったが、市の悲願とも言うべき工事のため施工関係者に渾身の力をふるってもらった。開業後は市の中心部を通る骨格交通の基軸として、まちの発展に生かす」と喜びを語った。
0 comments :
コメントを投稿