永松局長(左)から合格書を受け取った竹内所長 |
東北運輸局は9日、JR仙石線陸前大塚~陸前小野間(宮城県東松島市)で進められていた震災復旧工事の完成検査を終了、永松健次東北運輸局長から冨田哲郎JR東日本社長宛に合格書を交付した。永松局長は「仙石線の全線復旧は東松島市や石巻市の人々にとって心の支えとなる。再開通まで引き続き事故の無いよう準備を進めてほしい」と激励した。
合格書はJR東日本の竹内研一東北工事事務所長が受け取り「全線再開通に向けて大きな一歩を踏み出せた。東松島市内では復興街づくりと連動した路線の移設区間があり、当方の工事関係者、市や都市再生機構側の高台移転関係者など多くの協力を得られたことで、今日に至った」と述べた。
東日本大震災時に津波被害を受けた仙石線は、陸前大塚駅~陸前小野駅間(約6・4キロ)について、両駅間の東名駅、野蒜両駅を含めルートを内陸に移設して復旧工事を進めてきた。
移設区間はこのうち延長3・5キロで、工区を二つに分け、東名工区を鹿島、野蒜工区を鉄建がそれぞれ施工し、昨年12月に工事が完了。被災から約3年9カ月ぶりにレール締結を祝う式典が東名駅で行われた。
今後は利府町から松島町間で進む「仙石東北ライン」の完成、訓練運転を経て5月30日の全線運転再開に向け準備を進めていく。
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