近畿地方整備局和歌山港湾事務所は28日、和歌山市の和歌山下津港で高校生を対象に現場見学会を開いた。
巨大クレーン船を使ったケーソンの据え付け工事で、普段は見ることができない海上工事のダイナミックを実感していた。
参加したのは、和歌山県立和歌山工業高校土木科1年の4人と引率の先生4人。同局が発注した「和歌山下津港本港地区防波堤(外)(2)築造工事」(施工は東亜建設工業)の現場を訪れ、船上やクレーン船の中からケーソンが海底に沈んでいく様子を間近で見学した。
ケーソンの重さは約2500トン(幅20メートル、高さ13・5メートル)。この日は2函目の据え付け作業が行われ、4000トンづり大型クレーン船「洋翔」(寄神建設保有)で製作ヤードから現地に運搬した後、1日がかりで所定の位置に据え付けた。
29日に予定している3函目の据え付けを終えれば、長さ1200メートルの防波堤がつながる。
今回の工事は、本港地区国際物流ターミナル整備事業の一環。今後もケーソンの据え付けなどを進め、17年度に事業が完了する。 参加した坂田康樹君(16)は「建設業界に挑戦してみたい」と話していた。
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