「成人の日」となったきのう、建設業で働く人たちの中にも新成人を迎えられ、人生の節目を祝った方がおられよう▼この時期、各業界団体の新年賀詞交歓会を取材することが多い。団体の首脳や経営トップのあいさつを聞くと、若年労働者の確保・育成に向けて「給与、休暇、希望の『3K』」の大切さを強調する方が、例年に比べ一段と増えたように感じる▼現場の第一線で働く技能労働者の確保・育成は、業界を挙げて取り組まなければならない喫緊の課題。他産業に負けないような処遇改善が待ったなしの状況だ。実現できないと、入職だけでなく、数ある職業の中から建設業を選択してくれた若者も離職してしまう。業界首脳やトップらの発言を掛け声だけに終わらせてはならない▼祝日も建設現場が動いているために成人式に出席できなかったという話を聞いたことがある。式には参加できなかったものの、仕事を終えてから職場の上司や先輩が祝ってくれたとも▼若年者にこの業界に定着してもらうには、処遇改善はもちろん、若者たちを見守り寄り添う気持ちを業界全体で持つことが大切な気がする。
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