東芝は、福島第1原子力発電所3号機の使用済み燃料プール内にあるがれきや燃料を遠隔操作で取り出すための設備を開発した。16年度中に設備の据え付けが行われ、17年度に取り出し作業が開始される。
3号機では、原子炉建屋の上部が爆発による破損でがれきとなり、使用済み燃料プール内や燃料交換作業などが行われるオペレーティングフロア上に堆積している。3号機を安定した状態にするため、がれきを撤去した後、すべての燃料を取り出す必要がある。
開発した設備は、がれきをつかんだり切断したり、燃料を取り出す際の補助を行ったりする2本のマニピュレーターと、実際に燃料を取り出す「燃料把握機」、クレーンなどで構成する。取り出した燃料の輸送容器への格納や、仮保管場所に輸送するために原子炉建屋地上階まで輸送するといった作業も可能だ。
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