2019年8月26日月曜日

【清水、鉄両会長が「南部もぐり」を体験】埋浚協と潜水協、岩手県立種市高校を表明訪問

 日本埋立浚渫協会(埋浚協)の清水琢三会長(写真㊧)と日本潜水協会(潜水協)の鉄芳松会長が、岩手県洋野町にある県立種市高校を22日に表敬訪問した。

 同校は潜水と土木の基礎的知識や技術が学べる「海洋開発科」を置く。清水、鉄両会長は佐々木信明副校長らと潜水士の資格取得や卒業生の進路状況などで意見を交換。実習プールで伝統のヘルメット式潜水「南部もぐり」を体験した。

 埋浚協は昨年、日本海上起重技術協会(寄神茂之会長)と全国浚渫業協会(金澤寛会長)、潜水協と意見交換を開始した。「元請会社の技術者だけでなく、港湾工事に関わる技能労働者全体の働き方改革を実現しなければ、将来の担い手を確保できない」(清水会長)との危機感から、連携して取り組むべき課題を整理。国土交通省地方整備局などとの意見交換会で問題提議することにしている。

 種市高校への訪問は埋浚協と専門団体の連携の一環。両会長は総重量65kgに上る装具やおもりを付け、水深3mまで潜水。陸上から送られる空気を頼りに、水中での動作を体験した。

 初めての潜水に清水会長は「潜水士はわれわれの工事になくてはならない。処遇改善につながるよう、一生懸命取り組みたい」と強調。34年ぶりに潜水したという鉄会長は「元請会社の団体トップに潜水を体験してもらうのは大きなインパクト。潜水士の働き方改革の第一歩となる」と力を込めた。

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