2019年8月29日木曜日

【復興現場を親子で見学】日建連九州、熊本城で“おやじの日”現場見学会開く

 日本建設業連合会(日建連)九州支部(小森浩之支部長)は、大林組が天守閣復旧整備事業を担当している熊本市中央区の熊本城復興工事現場で26日、親子現場見学会を開いた。

 同支部などが取り組んでいるお父さんの仕事場見学会「おやじの日」として開催。同支部会員企業と協力会社の社員や家族が参加し復旧工事が進む天守閣などを見て回り、充実した夏休みの1日を過ごした。

 見学会には幼稚園から小学校5年生までの子ども11人を含む11家族22人が参加。見学会に先立ち発注者である熊本市の網田龍生熊本城総合事務所長は「3年前の地震で熊本城は大きな被害を受けた。修理に約20年かかる計算で工事を進めていて、まだ工事は始まったばかりだが、どのように修理が進んでいるか見ていただきたい」とあいさつした。

 その後、3グループに分かれボランティアガイドの案内で、4~6階の外観工事がおおむね完了し地下1階から地上3階の内装工事や耐震用の柱の補強工事を行っている大天守閣、屋根の瓦葺(ぶ)きや1階の床鉄骨工事を行っている小天守閣、櫓(やぐら)や石垣などを見学ルートに沿って約1時間かけて見て回った。

 参加した小学校4年生の男子児童は「櫓の柱のことを教えてもらって楽しかった。たくさん写真を撮った」と話し、小学校3年生の男子児童の父親は「子どもに自分が関わる現場を見せたのは初めて。なかなかないことなので良い機会だった」と親子そろっての現場見学を満喫したようすだった。

 熊本城見学後は熊本城ミュージアムわくわく座で被災・復旧プロジェクションマッピングなどを見て、被災状況や熊本城の歴史などを学んだ。

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