2019年8月21日水曜日

【官民協議会設置、きょう初会合】SC相模原ら、相模総合補給敞返還地でスタジアム整備の可能性検討へ

 サッカーJリーグのSC相模原らスポーツクラブ4者と相模原市は、JR相模原駅前に位置する米軍基地(相模総合補給敞)の一部返還地を活用し、スタジアムを核とする複合施設建設の可能性を検討する官民連携協議会を設立した。

 来年3月を目標にビジョンや中長期事業計画、今後の進め方などを決め、相模原市長に提案する。協議会の事務局は日本総合研究所が担当する。

 協議会は▽ノジマ相模原ライズ(アメリカンフットボール)▽三菱重工相模原ダイナボアーズ(ラグビー)▽ノジマステラ神奈川相模原(女子サッカー)▽SC相模原-の4クラブと相模原市で構成。早稲田大学スポーツ科学学術院の間野義之教授が座長を務め、21日に初会合を開く。来年度以降は、検討主体を市に移し資金調達や施設内容について検討を深める考えだ。

 米軍返還地に複合施設を建設するプロジェクトは、スポーツ庁の2019年度「スタジアム・アリーナ改革推進事業」の一つに選定されている。4クラブと市は昨年度に研究会を立ち上げ、球技専用スタジアムの必要性、施設の規模や機能、事業の進め方などを検討してきた。

相模総合補給敞の返還対象となる敷地面積は約15ヘクタール。協議会はサッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどのプレーが可能な1万5000席以上の大型スタジアム(敷地面積約3ヘクタール)のほか、商業やホテル、コンベンション、福祉などの機能を備えた複合施設の整備について可能性を検討する。

 相模原市内では相模原駅の隣駅である橋本駅にリニア中央新幹線の停車駅が設けられる。小田急多摩線は唐木田駅(東京都多摩市)~相模原駅(相模原市中央区)間の先行延伸が検討されている。市は返還地での複合施設建設を核に、新たな街づくりを進めたい考えだ。

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