2019年8月22日木曜日

【QRコードで目的地まで誘導】東京メトロら、視覚障がい者向けナビ導入へ検証開始

 東京メトロとプログレス・テクノロジーズ(東京都江東区、小西祐一社長)は、視覚障がい者向けの駅構内ナビゲーションシステムを導入するため、最終的な検証作業を29日から東京都江東区内の2駅で行う。

 「shikAI」というシステムで、駅の点字ブロックにあるQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、現在地から目的地までの正確なルートを示し音声案内する。既に早期の導入を求める意見が届いているという。

 shikAIは、2018年8~12月に有楽町線辰巳駅で実証実験を行っていた。視覚障がい者117人が実際に利用し、「ナビゲーションに従って迷わず移動できた」「早く実用化してほしい」と好評だった。

 最終的な検証は辰巳駅と同線新木場駅で行う。複雑なルートを選定し、視覚障がい者にシステムを体験してもらう。混雑時や騒音が大きい場合の性能などもチェックする。結果を踏まえ、システム用のアプリケーションを一般公開し、対応可能な駅を順次増やしていく。

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