2019年8月6日火曜日

【総延べ86万㎡、2023年春完成めざす】虎ノ門・麻布台地区再開発(東京都港区)が起工

 東京都港区の虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合(曲谷健一理事長)は5日、再開発ビルの建設工事に着手し、現地で起工式を開いた。

 区域を七つに分け、総延べ約86万平方メートルの施設群を建設する。全街区で設計は森ビルが担当。A街区とB-2街区を清水建設、B-1街区を三井住友建設、C-1~4街区は大林組が施工する。道路や公園などの公共施設の整備は清水建設・三井住友建設JVが担当。2023年3月末の全体完成を目指す。

 起工式の神事では曲谷理事長、森ビルの辻慎吾社長、日本郵政の長門正貢取締役兼代表執行役社長の3人が鍬、清水建設の井上和幸社長、三井住友建設の新井英雄社長、大林組の大林剛郎代表取締役会長の3人が鋤を入れ、施設の無事完成を祈願した。

 祝賀会で曲谷理事長は「事業後には、若者がたくさんいるにぎやかな街になることを期待している」とあいさつ。辻社長は「思い入れが深く、挑戦しがいのあるプロジェクトだ。最強の陣を敷き、社運を懸けて取り組む」と意気込んだ。井上社長は「各街区とも超高難度の工事であり、卓越した施工技術が求められる。施工幹事会社として各者と連携していく」と語った。

 計画地は虎ノ門5、麻布台1、六本木3(区域面積8・1ヘクタール)。1993年2月に再開発準備組合が発足。2017年9月に都市計画決定の告示、18年3月に本組合設立認可、権利変換計画認可を2月に取得した。国家戦略特区の認定事業の一つとして、国際水準のオフィス機能などを備えた職住一体型の拠点を形成する。組合には参加組合員として森ビルと日本郵便の2社が参画している。

 施設規模はA街区(敷地面積2万4104平方メートル)が地下5階地上64階建て延べ約46万平方メートル、高さ325メートル。B-1(9648平方メートル)は同延べ約19万平方メートル、高さ262メートル。B-2(1万6468平方メートル)が地下5階地上54階建て延べ約17万平方メートル、高さ237メートルの規模。

 C-1(4754平方メートル)は地下2階地上3階建て延べ約1万平方メートル、C-2(6348平方メートル)は地下3階地上8階建て延べ約3万平方メートル、C-3(899平方メートル)は地下2階地上3階建て延べ約2000平方メートル、C-4(1686平方メートル)は地下1階地上3階建て延べ約2000平方メートルとなる。

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