2950億円の投資を計画する新千歳空港 (写真は国土交通省東京航空局HPより) |
同グループの事業計画では、新千歳は「グローバルケートウェイ」、函館と旭川は「広域ゲートウェイ」、稚内、釧路、帯広、女満別を「地域ゲートウェイ」と位置付けて役割を明確化し、東アジアからの観光需要をメインターゲットとして、段階的に観光流動を拡大。道全域での周遊観光流動の創出を目指す。
各空港の設備投資戦略は、新千歳で運営開始当初が国内線旅客ビル施設の到着階拡張や搭乗待合室の混雑緩和、JR新千歳空港駅からの縦導線改善など既存施設の利便性向上に投資。運営開始後5~10年で国際線ビル内部改修や国内・国際線共用旅客ビルやホテルの新設、交通・観光センターなどの増築を行う。
函館は総額412億円を投資。運営開始5年以内に国際線旅客ビル施設を建て替え、国内線旅客ビル施設との一体化を図る。建て替えに合わせて混雑解消や商業エリアの大幅拡充を行うなど道南・東北一の国際線受け入れ環境を整備する。
旭川の投資総額は218億円。将来的な国際線就航需要増に対応するため、ターミナル前面に3000平方メートルのエプロン・国際線ビル施設を増築するとともに、駐車場増設、国内線保安検査場の拡大、エプロン増築などを段階的に行う。
稚内は総額137億円を投じ、運営開始5年以内に旅客ビル施設を建て替え、国内線と国際線同時2便受け入れの実現を目指す。釧路は224億円で、国際線出発・到着便の同時受け入れが可能な専用施設の整備や国内線施設の改修など。
帯広は178億円を投資し、富裕層誘致へビジネスジェット専用施設などを整備。女満別は172億円を投じ、国際線専用施設の整備や温度管理設備を備えた貨物ビルを新設する。
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