バンダイスピリッツ(東京都港区、福田祐介社長)は、プラモデル生産の新工場を静岡市葵区に整備する。
色の異なる素材を四つ同時に成形できる多色成形機を6台備える建物を建設し、生産力を現在の1・4倍に高める。規模はS造平屋1488平方メートル。2020年秋以降の稼働を予定している。施工者は非公表。
建物はホビーセンターの敷地内に「新館」として整備し、ホビーセンターを本館とする。4月までに累計出荷数が5億個を突破したガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」などを生産する。06年度に660万個だったガンプラの出荷数は、18年度に約2・4倍の1573万個まで増加。国内外で需要が高まっており、増産対応を進めている。
ガンダムは19年がシリーズの40周年となる。プロ野球球団とのコラボレーションを進めたり、20年には横浜・山下埠頭(ふとう)に実物大のガンダムを設置したりする。中国や北米でも人気は高く、同社は引き続き生産体制を強化することにした。
新館の整備に伴い、自動搬送機を2台導入するのに加えて、画像検査機を利用した不良品の混入防止対策、生産管理システムの可視化などに取り組む。多色成形機によって、4色のプラモデルの部品が1枚のランナーに集約され、購入したガンプラユーザーの作りやすさが向上し、製造時の消費電力の削減や省資源化に役立っているという。
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